【同じものを見ても、同じには見えない】
私たちは、過去、やってきた行いはみな違います。千差万別です。
なので同じものを見ても同じにはもう見えないのです。
仏教ではこれを「一水四見」といいます。
人間が水を見ると飲み物と見る、魚が水を見ると住みかと見る、餓鬼界の衆生が水を見ると炎と見る、天人が水を見ると瑠璃と見るのです。
「なんでこんなことが分からんのだ」
と、私たちは人とぶつかったり、うらみあったりしますが、私が見ていることと同じようには見てないのです。
私からすれば、重大なことに見えても、他人が見れば、ちっぽけなことに見えることはよくあります。
お互い、心の底からわかり合えないのです。