【幸せのタネをまこう】
お釈迦さまは、「幸せのタネをまきなさいよ」と教えられました。
ヒマワリのタネをまけばヒマワリの花が咲きます。
アサガオのタネをまけばアサガオの花が咲きます。
ちょうどそのように、不幸のタネをまけば不幸の花が咲きますし、幸せのタネをまけば幸せの花が咲きます。
幸せになりたかったら、幸せのタネをたくさんまくことです。
そこで、どのようなタネをまけば幸せの花が咲くのかというと、お釈迦さまは「この6つのタネをまくと幸せになれますよ」と教えていかれました。
これを「六度万行」といいます。
1つ目が「布施(親切)」です。他人に与えることです。
お金や物を与えることも布施ですし、困っている人がいたら手を貸したり、優しい言葉をかけることも、とてもすばらしい幸せになれるタネまきです。
2つ目が「持戒(言行一致)」です。約束を守るということです。
守れない約束は最初からしないことです。また、どうしても約束を破ってしまわなければならないときは、早めに謝罪することです。
3つ目が「忍辱(忍耐)」です。怒らないことです。
どれだけはらわた煮えくりかえるようなことがあっても、態度や表情に出さないように気をつけましょう。
4つ目が「精進(努力)」です。コツコツ努力することです。
いきなり大きなことをやるのもいいですが、なかなか続かないので、小さなことを継続してやるのがおすすめです。
5つ目が「禅定(反省)」です。
「省みよ 日に幾度も 省みよ 欲と怒りの 絶え間なければ」
自分の心をまじめにみつめて、反省し、向上していきましょう。
6つ目が、前の5つを総称して「智恵(修養)」です。
「まいたタネは必ず生える。まかぬタネは絶対に生えぬ」
この真理をあきらかにみつめて、身の修養に努めましょう。
幸せのタネをどんどんまいて、幸せの花を咲かせましょう。