【創作大賞2024オススメ】ぶこつでやさしいスープカレー屋さんKIBA
こんにちは。鳴海 碧(なるうみ・あお)です。
7月最後の週末。全国津々浦々が、夏祭りやら花火大会やらで賑やかですね。
そしていよいよパリ五輪!
昨日の開会式はとっても素敵でしたね〜⭐︎
セリーヌ・ディオンの『愛の讃歌』に感動して涙したのは私だけでしょうか?
さて、前置きが長くなりましたが。
本日ご紹介するのはこちらです。
こちらはですね…とにかく甘酸っぱい!
鳴海は、はるか昔に瀬戸内海だか玄界灘だかに捨ててしまった“ピュアな気持ち”を思い出し、悶絶しました。
舞台は札幌。
主人公は、大学進学のために札幌に出て来た、少し内気な女の子。
この女の子が、スープカレー屋さんで1か月限定のアルバイトをするんですが、その店の、年上のマスターとの交流を通して成長する恋愛小説です。
この女の子のね、感情描写がね、もうキラキラしてて、眩しいです。
そして、北の大地を思わせる、湿度0%の爽やかなストーリー展開。
この清々しい空気を、猛暑に汗かく皆様にも是非味わっていただきたい。
そして、作者さんに問いたい。
「こんな素敵な男性に彼女がいないなんて、ちょっと、おかしくないですか?」と。
それとも、主人公の女の子に恋愛フィルターがかかっていて、彼女にだけは彼のことが素敵に見えている、ってことでしょうか?
ああ、こんな勘ぐりをする時点で、私、自分の汚れちまった感を再認識しています。
このお話を読みながら、この漫画を思い出しました。
実家が破産してしまったお嬢様が、たまたま入った小さなビストロで飲んだコンソメスープに元気づけられ、シェフ見習いになる物語。
読んだ当時は「そうなんだー」程度にしか思いませんでしたが、今、自分の歩んできた道程を振り返ってみるに、「待ち望んだ出会いよりも、想定外の出会いの方が、自分の人生の方向性を大きく決定づけてきたなあ」としみじみ思うのです。