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草花👀イラスト&みすゞを描く時間は、凸凹な自分の居場所⑧「けんかのあと」/オオマツヨイグサ

みすゞさんの詩「けんかのあと」/オオマツヨイグサ

 自閉症・情緒障害学級の子ども達と接する中で、自分自身の生き辛さと向かい合い方のヒントをもらっているように感じる。最近になってやっとですが・・・。
 凸凹な自分の居心地のよい場所、過ごしやすい空間を考えることで、仲間の一人としての自分を心の動きがあの子ども達にもある意味、共通項として存在するのかなあと・・・。学校の特別支援学級の教室の空間があの子らにとって、過ごしやすい場、自分を邪魔されない空間であることが重要なキーワードであると考えるようになっている自分がいる。
 できるだけそっとしてあげたい、でもやっていることへの関心はもっていたい。同じ教室いう空間で息をしながら、遠くから見守っている感覚。
 そして、その空間の中で、僕自身も自分の興味をもっていることに夢中になっていること。その方が、いらない助言をして独りよがりの支援の真似をして、心地よい居場所をして壊したくない。自分の役割なんてそれだけのものかもしれないと思うようになっている。
 みすゞさんの詩に安らぎを覚えるのは、そんな相手を傷つけない、強い生き方を求めない感じを言葉の中に感じるからなのかもしれない。

草花👀イラスト画 キクイモ/ヒガンバナ

 口語では、面と向かっては、恥ずかしくて言えないこんな思いも書き言葉なら、すらすらと思いが形にできる。この「note」に投稿を始めてから、心が少し軽くなったように思います。この書き言葉の空間も、居心地のよい居場所となってきたのかもしれません。
 金子みすゞと同じように好きだった詩人の一人、岸田衿子さんの作品の中に、「一生同じ歌を歌い続けるのは/大事なことです 難しいことです/あの季節がやってくるたびに/同じ歌しか歌わない 鳥のように」という詩があります。ヒガンバナがお彼岸になるといっせいに咲き始める田の畔を眺める度に、この詩を思い出します。
 僕にとって、鳥や植物のように、一生歌い続ける歌とは何だろうか?こんな自分でも、少しずつ見えてきているように思えます。

hいが

 草花👀イラスト画には白黒版をつけています。よかったらぬり絵に使ってみてください。

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