【APD】どうしても飲み会や人の多い空間に苦手意識があった理由がわかった
子どもの頃から、親戚が集まる食事会や、たくさんの人がいる場所、にぎやかなところ、複数人が会話している場所が苦手だった。
複数人で会話していて、何か発言したときにの言葉が的外れで「天然」と言われることが多かった。
電話を取ることが怖いくらい苦手だった。
飲食店のバイトではオーダーの聞き返しが多くて注意された。
ぼんやりと自分が「音を聞くこと」に苦手意識があることは自覚していた。聞こえるけど、聞き取れないことがそこそこあって、コミュニケーションが苦手なタイプかと思っていた。
そんな私が患った右耳の「突発性難聴」。
健康診断の聴力検査レベルをぎりぎりパスできるかできないかまでしか回復せず、かつ、水の中にいるようなこもっていることが多いので、聞こえにくさは増した。
でも、まあ日常生活に支障がない程度だし、家族は知っているから私が無視しているわけじゃないってわかってくれているしと思っていたときに、こんなニュースを見た。
「聞こえるけど聞き取れない」
そんな子どもが全体の1%いるということ。
ん?
これ、私じゃない!?と思った。
別の動画やWebで調べると、聞こえるけど聞き取りづらい症状をAPDというらしい。
私はなんとなく聞き取りにくい程度だったけど、中には学校の授業についていけないレベルの聞き取りにくさを感じている子もいるそう。
思い返せば、小学校の授業も中・高の授業も学校の中では理解しきれなくて、進研ゼミで補っていた。それを紐解くとAPDっ気があることが原因だったのかも。
電話が苦手
人込みの中での会話がわからなくなる
聞き返すことが多い
リスニングテストが苦手
発音、発語が遅かった
などのチェックリストがあって、私もそこそこ当てはまっていた。そういえば、小学生の頃に発語が悪くて別教室で言葉の練習みたいなのをやらされていたときもあったし。
今まで、友達ひとりひとりならちゃんとお話しできるのに、複数人になると途端に会話がわからなくなって、表情やノリでなんとなくその場を乗り切ることしかできなかった。その理由がわかった気がする。
APDほどまでではないけれど、私はきっと、人より「音」に対する感受性が鈍くて、だからこそ人間関係で困ったりしてきたのかもしれない。
中学生のときに一緒にいた子はよく「ちゃんと話聞いてよ」って言われたもんな。私の的外れな会話にうんざりしていたのかもしれないと思うと申し訳ない気持ちになる。
マタニティマークやヘルプマークみたいに、聞き取りにくさを周りに知らせるマークもあるみたい。
館内放送や駅の緊急放送など、にぎやかな場所での会話は調子によってはあんまり聞き取れないから、私もひとりで電車で移動するときは身につけたほうがいいのかもしれないな。なんて思ったり。
いろいろな人の生きにくさや特徴がわかるようになった世界。
もっとたくさんの人が、自分にも人にも優しい世界になるといいな。
明日もいい1日になりますように。