「いい嫁」を辞めたら義母との距離が近づいた
第二子くんを出産して、私たち家族は旦那さんの義実家近所に引っ越してきた。
家庭環境がちょっと複雑な旦那さんの義理の家族。会うたびにどきどき、ひやひやしていて、結婚してからは私は、より「いい嫁でいなくちゃ」とずっと思っていた。
全然悪い人じゃない。意地悪されたこともない。
義母はとても前向きで、近所でも評判の元気母ちゃん。
近所に住んでいても、自身の仕事と義理の妹の子育てに奔走しているため、子育てのサポートや育児のアドバイスはほぼない。
にもかかわらず、私は義母の期待に応えたいという気持ちが強すぎて、何でもイエスと答えてしまうし、どんどん自分に無理をさせていることに気づいたん。
ここで暮らしていくには、義母と義理の妹と、ちゃんと関係を築いていかないとならない。
その気持ちが自分の首を締めた。
義母が喜ぶことをしたい、期待に応えたいという気持ちはもちろんある。
でも、ふと思った。義理の母との関係は、ずうっっと続くのに「いい嫁」「期待に応える嫁」をするのは無理があるんじゃないかって。
現実的に無理だった。
子どもを育てながら、家事や仕事をこなしつつ、義母の理想の嫁であり続けるのは簡単じゃない。子育てをして、掃除をして、料理もできて、仕事もできて、全部充分にできたらこんなにいいことはないだろう。
けど、私には料理と片付けは一人暮らしを始めてからずっと苦手だった。
義理の母が住む、モデルルームみたいなおうちに行くたびに、我が家に呼ぶのが恥ずかしく感じていた。ある日、突然、これはもう、これ取り繕いようがないと思ったんだ。
だから、私は勇気をもって、義母に「できない嫁」の部分も見せていくことにした。
片付けが苦手だから、義母のおうちがとてもオシャレできれいで憧れていること。苦手だから、料理や片付けは頼らせてほしいと思っていること。義母が遊びに来る前に必死で掃除して、いつも取り繕っていたこと。
そしたら、義母との距離が縮まった。そんな気がしている。
実際、少し不安もあった。
手塩に掛けた大事な息子の嫁が、本当はあまり家事が得意でないこと、料理はあまり好きじゃないことを知ったらどう思うのだろうと思っていた。がっかりさせるんじゃないかと。
でも、少しずつ演じない私で関わってみると、思ったほどの大きな反応はなく、むしろ、義母との距離が近づいた。
私に期待していた「いい嫁像」も私自身が作り上げた幻想だったのかもしれない、と気づかされた。
大事にしたい関係だからこそ、演じて「いい嫁」になることに必死だった。でも、無理なく自然体でいることで、義母との関係もよりよく、心地よいものになる気がしている。
ずっと表面上の付き合いをしていた私だけど、きっと、ここから義母と我が家の関係は深いものになるんじゃないかな。
完璧であることって思ったより大切ではないのかもしれない。
そんなことを最近学んで、人生学びばっかりだな~~~と思っているところ。
明日も、いい1日になりますように!