見出し画像

保育士給与の現状。私たちはもう限界なんだと思う。

「英語話せて、保育士資格があるのに、どうしてこんなところ(認可保育所)で働いてるの?」

お世話になっている保育士さんに聞かれた。この問いはもう何度も何度も聞かれたことがある。いつも私はこう返す。

「インターナショナルスクールや英語保育園をうたっても、そこで働く人たちの給与はけして高くなく、普通の保育士さんより低い場合がほとんどですよ。」

実際私はインターナショナルスクールで働いていて、年収300万ぴったりしかもらえなかった。とても将来を考えられる給与額ではなかった。残業代も雇用主が不当に安くしていて、いろいろあって辞めてしまった。



なんでなんだろう。こちとら英語でのコミュニケーション能力があって、保育士資格があって現場経験もあるのに。誰か教えてください。そしていい求人があれば教えてください。



世間一般的に保育士の給与額は、ほかの業種と比較して低い。処遇改善費?補助金?ナニソレ、どこに消えたの?現場で働く人は私も含めてそう叫ぶ。

30代女性の保育士の月給とその他の業種の月給は5万円から10万円も異なると聞く。(地域や比較する業種にもよると思うけど。) これね、年収じゃないよ。月給だよ。聞いた話だから本当かどうかわからないけど。どんなに働いても、主任の先生になっても月給30万ももらえないのが現状で園長先生さえ月給30万程度だもん。平の保育士は手取り20万を下回るところから抜け出せないよね。給与上がらないもの。


ため息混じりに転職サイトを見た。事務職の求人情報だった。9時から18時の固定勤務で保育士の給与よりも高かった。保育士は朝早く7時前からのシフトや21時までのシフトがあるのは普通で、それで給与は低い。そりゃあ、生活が苦しかったり、もっとお金が欲しい保育士はどんどんやめてしまうよね。保育の仕事が好きな人たちは葛藤する。



学生時代、私たちが必死になって国家資格を取ったのは何だったのか。実習も試験も、何だったの?そんな気持ちになる。

どう考えても保育士は辞めていくよね。減っていくよね。普通にわかることだよね。「仕事はお金じゃない」と言われても、お金がなくちゃ生活できないし。何言ってるの?ってかんじ。



高いお給料をもらうために保育士になったわけではないけど、人並みに、普通に、お給料をください。保育の仕事が好きなのに、金銭的な面で職場を離れていく人は多い。そこをなんとかしてください。インターナショナルスクールや英語保育園も含めて。

待機児童の増加で新しい保育園がたくさんできているけど、働く人たちはこんなだから集まらないよ。潜在保育士が戻ってこない理由を保育園運営者や厚生労働省は真剣に考えたことがあるのかな。



私たちは、保育士たちは、もうきっと限界だよ。

いいなと思ったら応援しよう!

神田ちあき|2児ママライター
いただいたサポートは、1000円をこえたら家族でおやつパーティーを開かせていただきます。その様子をまたnoteにupしますね^^いつも読んでくださり、どうもありがとうございます!