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身の程ゲーム

周囲と調和すること
環境にやさしいこと
場や雰囲気を大事にすること
多種多様な存在からみて納得感があること

これらの「善いこと」の
裏側にへばりつくように、

身の程を知れと思われないか
「〇〇のくせに」とか思われないか
調子に乗っていると思われないか

あるいは

思われる前に封殺できるか
封殺できる空気を作れるか
そういう立ち位置にいけるか

あわよくばそれらの勝者となり
己の不調和な欲望を周囲に飲み込ませたい


人々は邪悪なるゲームに巻き込まれ
日々明け暮れた

ある者は 無難をかき集めたように
ある者は 引きこもり
ある者は 過剰適応で
ある者は 気にしないフリで
ある者は 不思議ちゃんで
ある者は 政治力で

そのゲームを乗り切ろうと試みた

ゲームから脱落する兆しが見えると

場を変え
人を変え
所属を変え

極力負けと落伍を
周囲に悟らせぬよう

浅知恵を絞っては
次の戦いに臨んだ

小賢しい戦いの末にあるのは

何者にもなれない自分と
何も生み出せない自分と
ただただ老化していく自分と

それにより 

さらに身の程に怯え諦めていく自分だけであった

年々、
気にしないフリと 
気にしなくていい状況づくりは達者になり、

競争から図らずも落っこちて
下のステージに移っていくことを
達観した 成長した 落ち着いた と言い換え、

内心ではふつふつとシケッた炭火のように燻る執念は
有名人や次世代や
自分が優位に立てる家族などに
向けられるしかなかった。

己の社会活動は
それらの真実の内心を
いかに誤魔化しながら
ただ食い扶持をつなぐか?

という堕ちた習慣となり、

正当化できることといえば、

家族を養っている
仕事は社会貢献である

などという凡そ誰にでも当てはまる一般論のみとなった。



「勝者」は盛者必衰のごとく入れ替わり
一通り調子に乗り終わると
敗者は息を潜めていつの間にか消えていく

消えたと思えば
ミソボンのごとき魔の者となり

燃え残る執念を新しい者へ向けた


こうした活動を 

社会参加
人間関係
人間的成長

等の言葉の中に封じ
善なる目的

周囲と調和すること
環境にやさしいこと
場や雰囲気を大事にすること
多種多様な存在からみて納得感があること

の裏に忍ばせ
大義名分の裏で
全心血を呪われたゲームに注いだ



ふう。


そんな そんなイカれた時代の中で
フレンドが苦しんでいる ワイは
ワイには何ができるんや・・!




歌います

そんな~ 時代が~ あ~ たね と、
今は~ わらぁって~ 話~ せるわ~

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