実は贈り手の満足でしかない話
こんにちは、ローズ青木です。「フラワービジネス2.0」という花業界専門オンラインサロンを運営したり花を通じたサービスを開発したり地元長野限定のローカルモデルをやったりしています。
100本のバラ
抱えきれないほどのバラの花束。
プロポーズなど何か特別なタイミングで男性から女性にプレゼントされることがあり、「女性にとって永遠の憧れ」なんてことも時折聞きますが、実は自分は本当にそうなのかな?って疑ってます。
「どうやって持ち帰るんだよ〜」
「ぶっちゃけ飾る場所ないんだけど」
「どうせなら10本ずつ10回欲しい」
男性脳と女性脳の違いってよく聞きますけど、女性は結構現実的なので上記のように腹の中では感じてしまう。という話をよく聞きます。
また、こちらのブログも参考にしていただけると経済学の観点から「なるほど〜」って思えたので自分はそのスタンスを取っています。
だからもし仮に9年前に戻ってプロポーズをし直すとしても、この花束のプレゼントは間違いなくしないだろうな。と思います。
とかく男性は「どや!」と言わんばかりのプレゼントをしたがりですが(喜ぶ女性ももちろんいると思いますが)、そのようなギフトをあえて分析すると「男性の満足でしかない」というなんともシビアな結論に至りそうです。
また、けんすうさんのブログの「限界効用逓減の法則」という視点から考えると、「1万円の花束と5万円の花束を比較した場合、5万円の花束は1万円の花束の5倍喜ばれているか?」というとそうでもないと思います。これは超納得してしまいました。(業界的にはあまり嬉しくない情報かもしれないけど 汗)
自分的には今までの経験則から言うと、この限界値というのは花束に関しては「1万円」かな?と思います。それ以上になるともちろんお花を豪華にすることはできるけど、だからといってその分喜ばれるかどうかというと疑問が残ります。
効果が逓減しない花贈り
それよりも、同じ5万円の費用をかけるのであれば「5万円の費用を払って花束を作る」方が価値が上がるのではないかな?そしてその様子を動画に収めておいて簡単に編集してQRにして、その動画も一緒にプレゼントする
例)一昨年・昨年とお世話になっている経営者から奥様への誕生日プレゼントとしてご相談があり、上記提案を採択いただきました。
(ご協力いただいたのは千葉県佐倉市にある花屋「ミルエクラ」さん)
例えば内訳として、
・花代 10,000円
・資材代 1,000円
・動画編集代 2,000円(お客様自身がやれば無料)
・プロデュース代 10,000円
(その間つきっきりになりお店をストップするので売上補償的な意味合いも含め)
▼合計 23,000円
こんな感じ。
23,000円の豪華な花束を贈るよりもこの方が喜ばれるし、贈り手の満足度も高いんじゃないかな?と思います。あくまでほんの一例です。
また、現実的に経営面から見てもその方が利益率が高いです。
時代にも合っていると思いますが、花屋さんはどう感じるでしょうか?
「そんなことやってらんねーよ」
「そんなことに時間取られたらお店回んねーよ」
このような声が飛んできそうですが、経済学の視点というのは確かにあると思いますので、それを踏まえてどう商品・サービス設計するのか?というのは一度立ち止まって考える時間を作ってもいいかもしれませんね。
「モノ」に対する消費はどんどん冷え込んでいる現実があるので。
それでは皆様、バラ色の日々を🌹