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花業界の新しい働き方「プロデューサー」というお仕事の魅力に迫る
以前はフラワーディレクター・ボタニカルディレクターと称していましたが
現在はプロデューサーとして活動しています
このnoteは花業界では新しい働き方となる「プロデューサー」というお仕事について綴った記事です。業界外を見渡せば多くのプロデューサーさんが活躍していますが、花業界専門で活動されているプロデューサーはほぼ皆無です。過去の実績などの活動記録も残していきますので、随時記事が増えていくという特徴があります。
また、環境の変化から花業界での仕事を断念せざるを得なかった方達にとっても、プロデューサーという働き方が選択肢の1つとして定着する社会を目指しています。
無料部分はどなたでもご覧いただけますが、こちらの記事は以下のような形に是非読んでいただきたいです。
【この記事を読んでいただきたい方】
・プロデューサーってどんな仕事がよくわかっていない方
・花や植物が好きな方
・元花屋さん
・花屋さん以外で花と緑に関わる業界で働いていた方
・現花屋さんで製作現場からそろそろ離れたいと思っている方
・現花屋さんで製作をしながらも別のスタンスでのお仕事も覚えたい方
・花や植物が好きで何かしら関わりたい方
このような方々に読んでいただけたら嬉しいです。
また、プロデューサーという職業はまだまだ世間的にも解像度が低い仕事だと思っていますが、自分自身がその働き方をしていて以下のような特徴がある職業だと感じています。
【プロデューサーの特徴】
1.「花に関わる仕事したい!でも、花屋さんで働くのは無理・・」と諦めていた方にとっての新たな働き方!
2.時間と場所に捉われない!
3.花を束ねたりする製作技術がなくてもOK!
4.副業、複業自由!
5.スタートしやすい!(初期に莫大なお金かからない!)
6.器用貧乏と思っている人にこそ最適!
7.裏方が苦にならない、むしろ好きという人に最適!
そして、この記事を読んでいただくにあたって、私の自己紹介もさせていただきたいので、以下ご覧ください。
簡単に言えばプロデューサー(旧ボタニカルディレクター)というのは「花業界の企画営業マーケ界隈の人」です。それをわかりやすく「企画屋さん」と呼んでいたりもします。ぶっちゃけ肩書きはどうでもいいですが、結果で語るのがプロ!なので、結果を出すのみです。
とはいえ、いわゆる花屋さん(フローリスト)の大半が、技術職・クリエイター気質・職人気質・アーティスト気質の方がとても多いのが実情なので、その構造だけまずは押さえていただきたいです。
Web業界で「技術系のWeb屋さん」と「営業系のWeb屋さん」がいるそうですが、技術系の方はプログラミングとか最新技術とかそういったことにとっても興味関心があるけど、営業系の方はそこにあまり関心がなく、お客様の課題をWebを活用してどうやって解決できるかに関心がある。そもそもプログラミングとかできないし。
ということをWeb業界の方に教わり「全く同じ!」って思いました。
なのでプロデューサー(旧ボタニカルディレクター)というお仕事も「花」や「緑」を活用してどうやったらお客様や社会の課題解決ができるか?ということを考え企画し提案する人です。なので、花束アレンジを製作する技術・空間装飾の技術は必要ありません(あったらあったで素晴らしい)
社会とフローリスト(または生産者)の橋渡し
これが役割です。
ただの仲介屋さん、というわけではありません。
実際に花と緑を活用して何か課題解決をしようとしたら、やはりそのプロであるフローリストや生産者さんの力は必要不可欠です。その方々のお力をお借りしながら、どうやって橋渡し(企画)できるかが立ち位置になります。
実際表舞台に立つのはフローリストさんだったりもしますが、その裏でプロジェクトの進捗管理をしたり、予算作ったり、「なんとかする」のが仕事です。
野球の経験から感じたこと
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僕は小学校から10年間硬式野球をやっていました。その後はお遊び程度に。
野球は9つのポジションがあって、それぞれの役割を果たします。
当然のことながらポジションごと特徴が異なり、それぞれに求められるスキルや適性が変わってくるわけですね。だから結果を出し続けるためには常にスキルの向上や自己研鑽が必要になってきますが、そんなスペシャリストが一つのチームとして結集して発揮する力は凄まじいものがありますね。決して個人では到達できない領域です。また長所進展の考え方に基づいて、最適なポジションにつくことで、個々の力が最大限発揮されます。
(例えば、めっちゃ足が速いのに座っていることが多いキャッチャーやってたらもったいないですよね?)
違う言い方をすれば「分業」です。会社でいえば部署です。キンコン西野さんも業界の常識をぶっ壊し、絵本を分業制にしてクオリティの高い作品作りをしていますが、その考え方に非常に近いものがあります。
「花の業界の仕事だって、そうやって分解できんじゃね?」
「その方がみんな嬉しくね?」
「俺、この業界で生き残っていくのにこれから花束とか作れるようになったって絶対追いつかなくね?俺、そこじゃなくね?」
その疑問が起点となっています。
プロデューサーとして活動してきた実績
プロデューサーとして7年間活動してきた実績
・花と緑に関わる人のためのオンラインコミュニティ「虹ノアトリエ」運営
⇨2024年11月現在、参加者701名
・お花の注文代行(4,000件以上)
⇨2022年10月からコミュニティメンバーの花屋さんへ完全移行
・関わる人と環境にやさしいフラワーギフトプラットフォーム「HANAMUKE for biz」スタート
⇨2022年10月からプラットフォーム化
・花と緑のクラウドファンディングサイト「tanetomi」運営開始
⇨2022年9月サービス終了
・花を活用したシングルマザー応援プロジェクト
→後継プロジェクトとして、読み終えた本を活用して子どもたちに花を届けるプロジェクト「フラリボン」を実施中
・花と緑のオンライン体験学習ツアー(近畿日本ツーリスト様とのコラボ)
→コロナ禍に実施
・エシカル商品開発プロジェクト「STEMN」スタート
→株式会社山櫻様との共同プロジェクト
・花と緑の社会実験室「soe!」スタート
→現在は虹ノアトリエに集約
・東京亀有にある完全無農薬の「小森谷バラ園」運営サポート
・フリーズドライフラワーブランド「剣崎氷花」立ち上げサポート
(そもそも前提として花屋勤務約7年の経験)
(その前は営業企画に関わる仕事を約9年経験)
(人事採用に関わる仕事もトータルで約10年経験)
↑
これらの経験の掛け合わせによってプロデューサーという仕事が生まれています。
とはいえ、僕が活動を始めたときは冷笑される毎日でした。
「は?そんなの仕事になるの?」
「今ないってことは必要ないってことなんじゃないの?」
「ふぅ〜ん。ま、頑張って(興味なし)」
この連続。
自信を持てない日もしばらく続きました。何度も何度も自問自答を繰り返しましたが、それでも自信を持てない日もありました。
「違うことやろうかな」これが頭をよぎったことも何度もあるし、確かに即収益が出て生活していけるようになったわけでもないので、深夜バイトをしていた時期もありました。JOUROの仕事を副業にして本業は別の会社で働いて生計を立てようと考え転職活動をした時期もありました。なので、周りからそのような反応を示されても仕方なかったのかもしれません。
人は「知らないものを否定する」傾向にあります。
まさにそうだったんでしょう。
でも、応援してくれる人もいて信じて続けてきた結果、既述した実績を積み重ねることができました。それによって自信がついたのと同時に「プロデューサーの必要性」についても確信を持つようになっていったんです。運営しているオンラインコミュニティのメンバーの花屋さんからも「青木さんのような人、この業界に絶対必要!」って多くの方に言ってもらえるようになってその気になりました笑
「愛」「貢献」「共創」
この3つは僕自身が人生の理念に据え置いている3つでして、日頃から大切にしている考え方です。記述した経験からもこの理念に対する想いが強くなりました。
(人生理念って表現すると堅苦しく聞こえるかもしれませんが、毎日実践できることと教わり腹落ちしました)
まず、花や植物・花屋さん・生産者さん・業界に対する愛情がないと、そもそもこの業界で活動できないと思っています。その前提があるから、自分に貢献できることはないのか?というアンテナが立ちます。そして、貢献できることが見つかったとしても力不足に苛まれることもありますが、いちいち下を向いていられません。成長あるのみです。そして貢献できるだけの力をつけるのみです。
ただ、一人でできることなんか知れていますので、「共創」という考え方をとても大切にしています。いかに組織できるか?いかに周りの力を借りられる自分になれるか?プロデューサーにとって、かなり重要な要素だと考えています。
プロデューサーとしての今後の展望
詳細はここではお伝えできませんが、以下のように考えています。
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こちらは吉本興業の事業一覧です。(吉本興業HPより)
「笑」を中心として様々な事業を展開しているわけですが、つまりそれは「笑」の届け方を様々網羅しているということであり、「笑」が貢献できる領域に対してビジネスを展開しているということです。
これと全く同じです。
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「モザイク入れるんかい!」というツッコミがあろうかと思いますが、メジャーリーガー大谷君も活用していて一躍有名になったマンダラチャートに、僕の経験やアイデアを落とし込んでいます。そしてそれを常にブラッシュアップしています。
全て僕が経験の中から培ってようやく絞り出したアイデアでもあり、過去の経験と今のインプットが掛け合わさって出てきたアイデアでもあるので、簡単にはお見せできませんw
ただ、これらのアイデアは自分一人で決して形にできるものではありません。だからこそそのサービス開発や商品開発をコミュニティメンバーさんと一緒にしていきたいし、その過程が全て見れるというのは参加していただくコミュニティの1つの大きな価値になるんじゃないかなと思います。そこで得たノウハウや知識等は全てご自身の本業で生かしていただいてもちろんOKだし、そもそもサービス開発や商品開発を本業と結びつけていただきたい。そしてもちろん、そこで発生した収益はメンバーさんでシェアする。その世界を目指しています。
いずれはプロデューサー仲間が増え、その仲間同士でお互いのプロジェクトを応援し合う流れができたら、よりプロジェクトの成功確率が高まるんだろうなーと感じています。
「花」「緑」を基軸としてできることってまだまだたっくさんあります!
その未開の地を開拓していくのがプロデューサーであり、その実験を積んでいるのが「プロデューサーの仕事もっと詳しく知りたい!」という方のための記事になります。僕が14年間花業界で培ってきた経験をベースに、プロデューサーのお仕事やその可能性について書かせていただきます。
「関心が持てん!」という方は時間がもったいないので、どうぞ別のことをしてくださいw
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