時代の流れは止められない(花業界ver)
コロナ禍で時代の変化は加速しています。これは花業界でも同じこと。
リモートワークが定着し「仕事できない人」「いらない仕事」が炙り出されているとも言われています。
その変化に対して「冗談じゃねーぞ!そんなことしたら飯食っていけなくなるじゃねーか!」というような反論をする人もいますが、時代の流れからして、その変化に対応していけない人や会社というのは、どんな時代であれ、コロナだろうがそうでなかろうが遅かれ早かれ姿を消していくのが世の常かなと思います。
だから僕自身大切にしているのは、VUCAと言われている時代だからこそその変化に対応できる状態を作っておくこと。もっと具体的に言えば「身軽でいること」です。
花の生産者さんによる直販
花業界における代表的な変化の1つがこれじゃないかな。
花の生産者さんによる消費者への直販
いよいよこれが当たり前の時代になってきました。
日頃お世話になっている地元長野県の片桐花卉園の片桐さんも、この時代に対応して消費者へのオンライン販売を早速開始しています。さすが!
ページを拝見すると、そこにインタービュー記事も掲載されていて、生産者さんのお花の生産に対する想いなども知ることができます。
この波が加速すると、そのしわ寄せを喰らう人が必ず出てきます。市場さんというのはそうでしょう。反発も出るでしょうけど、この波を食い止めることはできないと思うので、今の時代に必要とされている価値提供をしていくしかないというのが答えでしょうか。
どうか、時代を巻き戻すような動きだけはしないでいただきたいです。
課題はある
ただ、課題は山積みです。
生産者さんが消費者の方に直販するのは今までもなかったわけではないけど、踏み切れない理由があったから今があります。その一つが「手間」です。
ほんとざっくり言うと、生産したお花を市場にまとめて出荷した方が楽。小分けで消費者の方に提供しようとしたら、その分対応に時間を使うようになる。そうするとお花と向き合う時間が減る可能性がある。こんなことから消費者への直販に踏み切れない生産者さんは多いのではないでしょうか。
また、お花を育てる以外にもいわゆる販売の領域・マーケティング・顧客管理など覚えなきゃいけないことも当然増えます。
でも、そこを踏み切って変化に舵を切る生産者さんは今後必ず増えるでしょう。
生産者さんの直販と花屋さんの関係性
野菜や果樹に代表される食べ物の農家さんの話をします。
田舎に行けば当たり前のようにある産直。
農家さんが収穫した野菜や果樹を地元のスーパーの産直コーナーで販売。スーパーに限らずスーパー銭湯の一角、コンビニなどあらゆる場所で産直しているわけです。
でもこの産直、普及すればするほどスーパーにとっては強敵になりますよね?だって産直の方が安くてしかも新鮮!であればそちらを選択する理由が十分あります。
でも、現実的には共存していますよね?
花業界においてもここにヒントがあるんじゃないかなと思います。
提供価値が異なる
産直農家さんとスーパーが共存できている理由、自分なりの答えは「提供価値が違うから」です。
産直に消費者が求めることは、成果物に対するクオリティ。つまり農産物の鮮度や味そしてそれに見合う価格。
一方、スーパーに求めていることって、利便性・自分の欲しいものが揃っているか?買い物体験・新たな発見などありますよね。
だから、生産者さんの直販に「ふざけんな〜」って声挙げるのは、個人的には少々違うのかな?思考停止してない?って思ってしまう。
花屋さんと花の生産者さんに置き換えると。
花の生産者さん→お花のクオリティ、農園を使ったコト売りなど
花屋さん→技術を駆使した商品提供、技術そのものの販売、店舗空間を使ったコト売りなど
ざっと挙げるだけでもこのように提供価値は異なります。
もちろん、現実的にはそんな簡単じゃねーよ!って声もあると思いますが、何度も言う通り時代の流れからして、この流れは止められないと思います。時代の流れ=お客様が求めているコトだと解釈しているので。
そこを見ずに今ある常識・過去の常識に捉われて変化を拒んでしまったら、この先どうなるか予想がついてしまいます。
コロナで変化速度が急速に上がり、今までの常識が常識ではなくなった時代。その中で業界として、そしてそれぞれが置かれている立場としてどんな変化をすることが時代に適しているのか?それを見定めて、そしてその後の決断を先送りしないこと!
これ、めっちゃ重要だと思っています。
間違ってもいい、間違えたらやり直せばいいだけだから。繰り返すうちに決断の質も高まる!でも、決断しないという決断は何も変化が起きない。何も成長しない。この選択だけはしないようにします。
それではみなさま、バラ色の日々を🌹
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