371st_酷道309RUN ~寒さと闘った143km、過酷な一人旅~
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このブログは、
「生涯、荒唐無稽!」を掲げ、
ジャーニランという200~500kmを走る
というクレイジーなレースにおいて、
その最高峰を目指すとある男の実録である。
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■ 小江戸大江戸260kmの上位入賞!を目指して孤軍奮闘中!です!
皆さんの応援&支援よろしくお願いします!
■ 先週の土日で、国道309号線をひたすら南下するという、
「酷道309RUN」を実施してきました。
国道を"酷道"と呼ぶ所以は、道幅の狭さや舗装状況の悪さ、崖ぎわを走ることに由来していますが、
ランナーにとっては、それらはあまり影響せず、
一番の難敵は、[ 人里を離れた場所を走るワンウェイ道路 ]ということにあります。
今回走る酷道309号線は、大阪府の平野区を起点とし、松原市、羽曳野市、河南町などを経由し、奈良県に入ります。
奈良県では、御所市、大淀町を通り、ここからは徐々に山道に入っていき、高度を上げていきます。
ちなみに、大阪府と奈良県の間には、標高516mの水越峠があり、前半でも足を消耗させられます。
大淀町から黒滝町、観光名所でもある天川村、上北村に下北村を通って、ようやくゴールのある三重県の熊野市、というコースです。
■ 金曜日の夜、日付が変わって間もない時刻に出発し、
全長143km、上昇累計2,300m、所要時間21時間14分のRUNとなりました。
これだけの距離や標高を走るRUNだけでも、だいぶ身体へのダメージが大きいのですが、
今回、一番苦戦したのが[ 寒さ ] でした。
寒さの一つ目は、天川村から行者還トンネルまでの区間です。
スタートから大淀町に至るまでは、深夜の1時半スタートだったにも関わらず、暑さを感じるほどで、上下長袖のウェアでは汗だくになりました。
堪らず大淀のコンビニで、短パンに履き替えたのですが、天川村を過ぎる頃にはじわじわと寒さを感じるようになり、最高標高となる行者還トンネル(標高1,110m)では、トンネルを抜けてくる強風に煽られて、帽子が吹き飛ぶほどに。
走ることも困難な坂に、追い打ちをかける強風。かつ、山に囲まれた土地では陽がさすことも稀なので、体温が急激に下がっていきます。
天川村を超えてからの2時間半は、人里がまったくなく、ケガしたり動けなくなるトラブルが起こると、一貫の終わり区間でした汗
■ もう一つの寒さは、完走後の熊野市駅でのことです。
夜中の22時になんとか命からがら309号線の終着点となる熊野市の小坂という交差点まで辿り着いたのですが、
周囲にはコンビニもなく、温かい食事にもありつけません。
最寄駅である熊野市駅でさえまだ8kmもここからあります。
この距離を歩くことも一瞬考えましたが(そして、実際に少しは歩きましたが)、体はボロボロの状態。さすがに無謀だと感じたのでタクシーを利用し、駅まで送っていただきました。
駅についてようやくコンビニで温かい食事にありつけましたが、もう終電はとっくに終えている時間帯です。(大阪方面の最終電車は18時半ごろ)
なるべく風を避けられる施設を探し回り、ベンチの片隅にもたれ掛かっていましたが、寒さで寝れません。目を瞑って、一瞬意識が飛んで眠っていたように思いましたが、時計を見ると3分足らずしか過ぎておらず、仕方なく目を瞑ることを何十回も繰り返していました。
そのうち、「もう寝るのを諦めてずっと起きていようか?」とも考えましたが、5時の始発を乗り過ごすと、次は2時間後となり、ベッドで休まるのがより遠のきます。
そんなことをうすらうすら考えて、時間を潰し、気合いと根性(?)で寒さに耐え、始発に乗り、ようやく寒さから解放されました。(当然、電車の中では爆睡でしたが)
このように今回のRUNでは、寒さが本当に身に染みました。。。
ちなみに、帰りの電車に乗ってからも、JRと近鉄電車を4本乗り継ぎ、朝の11時に家に着いてからも、風呂に入って、荷物の片付け、洗濯、食事とひと通り済ませてようやくベットで爆睡。起きたら夜の6時でした。
これを書いている翌月曜日の朝は、多少の筋肉痛を感じながら、疲労感が抜けていない月曜日となっております。(本来はリフレッシュするべき日曜日なのに笑)
■ このように自主的な荒唐無稽RUN企画は、大会とは違い、全部自己責任が伴うRUNであり、行程のハードさが普通のRUNの10倍以上の負荷がかかります。
それだけでなく、自分自身の体調面との相談や食糧管理、メンタル管理、ペースコントロール、行程管理なども必要です。
どこで辞めるも走るも自由な代わりに、初志貫徹をやり通すだけの強い意志が必要です。今回のRUNでも、地域住民の方に「車に乗っていくか?」と有り難い申し出をいただきましたが、有り難くお断りしました。
最後までちゃんと走り切らず、またこの道を再走するのは勘弁!と、思ったからです。
ただ、ゴールしてからは人に甘えることもしたかったのですが、そう都合よく手を差し伸べてくれる人もおらず、一人寂しくベンチでうとうとしていたのですが。。。
■ また、言うまでもなく、こういった企画にはエイドはなく、食料を持参しておかなければなりません。途中のコンビニでは幾度となくおにぎりやパンと飲料水を買い込みましたし、自動販売機では何度も水とコーヒーを買いました。その土地の名産やお土産を買いたい気持ちもありましたが、荷物になるので、手を出しません。
ゴールしても、温かい食事やお風呂が用意されているわけでもなく、ましてや寝床でさえ確保されていない状況です。
全部自前なので、費用がかかります。
実際に今回のRUNでも飲食費は約5,000円、ゴールの309号線の終着点からのタクシーで約5,000円、熊野市駅から大阪市内の電車で3,500円ほどかかりました。
そして、なによりもこれは
「全部小江戸大江戸260kmに向けての練習である」
という。。。
まだまだ大会本番までの道のりは長いですが、
何卒皆様の応援よろしくお願い致します⇩⇩
今日もお読みいただき、ありがとうございました!
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