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一番古い記憶を思い出した話

これからちょこちょこ過去の出来事を上げていこうと思っていますが、2投稿目の今日は
「自分の中で覚えている、『一番古い記憶』について」です。

人生の最初の記憶は、どれくらい鮮明に覚えていますか?
あったら是非教えてほしいです💗
私にとって「一番古い記憶」は、母が弟を妊娠していてお腹が大きかった頃。
けれど、実はそれ以上に不思議な記憶があるのです――。


私は4歳上の兄と3歳下の弟に挟まれた真ん中女子なのですが、
この上と下2人が揃ってかなり強めのアスペルガーで、特異な環境で育ってきました。(兄は昨年、若年性アルツハイマーがもとで亡くなっています。

ずっと「一番古い記憶」と信じてきたこと


弟が生まれる前の1973年ころ、私は2歳か3歳のころだと思います。
家族が住んでいた団地のお部屋の真ん中にベビーベッドが置かれて、
私はお腹の大きな母の足もとでまとわり付いていました。
夏、台所の換気扇がカランカランと回っていたのを覚えています。
すると、郵便屋さんが来て、お中元?が届けられた。それが不二家のスコッチケーキで(笑)
母から「食べていいよ」と言われ、喜んで食べました。

これが一番古い記憶と信じ、数十年経ちましたが・・・


私はたまに不思議な体験をすることがあり(霊感は全くないんですが)
夢で、死者からメッセージを受けたり、予知夢を見ることがあるんです。
そんな感じの?話で
昨年か、一昨年の終わりごろに見た夢です。

兄が亡くなる数か月前に見た夢は、私が「新生児」になるという、新しいパターンの体験だった。


ベビーベッドで、私は泣いています。
怖くて怖くて、たまらないんです。
とうとう世の中に出てきてしまった。
こんなに無防備に、むき出しになってしまった。
ああ、大変なんだよこれから本当。
怖いなあ、どうやって乗り越えるのかなあ、って。
正直、嫌で嫌で仕方ない。
なんか赤ちゃんの思考とは思えない感じで。

でも、ふっと思い出すように
「そうだ大丈夫、あの人が先に行ってくれているから、まず最初のところは教わればいい。」って少し安心するんです。
そこで記憶?は終わります。

「あの人」って、きっと兄だと思うんですよね。

実際、幼少期もその後も、亡くなるまで兄は本当に優しかったし、私たちは仲が良い兄弟でした。

これは私が作り上げた「お話」だったのかもしれないけれど、
この夢から覚めた朝、「思い出したわ~!」という不思議な感覚は何だったのか。
そして、その体験をした数か月後に兄は亡くなりました。

亡くなる前の2年間、要介護5で物事の判別が一切できなかった兄。
もちろん会話も出来ず、体も動かせなかった。
でも、兄か私の潜在意識が
「ちゃんと繋がっているから。」って伝えたかったのかなって思うんです。

兄の真似をする私

私が生まれる前の話(これは現実に起きた事)


母から聞く話によると、私が生まれる直前
母が家で横になっていると、なんと兄がおなかを蹴ってきたそうです。
そこで陣痛が始まり、慌てた父は、母を車に乗せ病院へ急ぎましたが、途中でスピード違反で警察に止められたうえ、免許不携帯だったことも発覚。しかし、おまわりさんは事情を察し、パトカー先導で病院まで送ってくれたそうです。
こうして夏の暑い日に、私は生まれました。(大騒ぎで)笑

「出てきたくないだろうけどそろそろ出ておいで」


兄は虫も殺せないような優しい人だったし、暴力はもちろん、大きな声を出すようなことも見たことがありませんでした。
そんな兄が母のお腹を蹴ったなんて
きっと、そろそろだよ、という兄の小さな合図だったのかもしれない。

あくまでも一説ではありますが、兄弟になる赤ちゃんは天国で約束をして、同じお母さんを目指して生まれてくるといいます。
私は、きっと本当なんだろうと思います。

あ、ちなみに弟は3歳くらいまで
「僕は天国でねえ、」とか
「神様がねえ、」とか両親に話していそうです。

また兄と同じところに生まれてくるとしたら、
病気で早世する人生も、障害のために悲しい思いばかりした人生も、今度は代わってあげたいなあ。

そしてそうなってもいいように、自由という宝物を持つ現世を、私はしっかりと生きていかなきゃなあ、と思うんです。

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