大丈夫ですと言わない強さ
転んだ時。
目的の物を探してきょろきょろしている時。
ちょっと具合悪いな、と思っている時。
周りが発する「大丈夫ですか?」に「大丈夫です」と返していませんか?
本当は大丈夫じゃないのに。
大丈夫と言わずに手を貸して貰ったほうが効率がいいのに。
つい大丈夫だと言ってしまう。
本当になんともないのだったらいいけれど、周りの優しさを断ることで自分がつらくなっていっているとしたら。
それはもったいないですよね。
人に頼ることは悪いことじゃありません。
自分の弱さや思い切りのなさを手放してみてはどうでしょうか。
自分の現状を認めずに大丈夫だと返してしまう。
それは一つの人としての弱さではないかな、と思います。
自分の現状を真正面から受け止められる人のほうが強い人なのではないのかな、と思います。
聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥なんて言葉もあります。
思い切って助けを求めることは人生を生き抜いていくのにとても大切なこと。
相手に尋ねるときも、「大丈夫ですか?」でなく、
「なにかお手伝いしましょうか?」と尋ねてみる。
大丈夫じゃない時も、うっかり大丈夫だと答えてしまうのが人間の性。
まずは周りの発する「気遣い」に自分が敏感になること。
そして自分も誰かの困りごとに敏感になること。
手助けしたいと思ってくれた相手の気持も慮って、大丈夫ではなく、状況を伝えて手助けしてもらう。
そうしたら次は自分が困っていそうな人を気にかけてあげる。
巡り巡ってまた自分にも人の優しさが届くはず。
手助けしようとしてくれている人に断ったしまうのは相手もちょっとしょんぼりさせてしまう。
大丈夫です、ばかり使ってきた人にはハードルが高いかもしれない。
そんな時は大丈夫です、の前に「多分」と付け加えるだけで、コミュニケーションが円滑になります。
自分一人で頑張ろうとせず、上手に人の優しさに頼っていきましょう。
そのうち今度は自分が助ける立場になれると思うのです。