本屋が"本屋"とは限らない
ここは色んなスクールを開いてるんですよ
優しげなスタッフの方が、丁寧にお店のことを教えてくれた。
本屋さんに入ったはずなのに、店内を見渡すと確かに生徒募集らしき張り紙がたくさん貼ってある。ただの本屋でないと感じた。
目を落とすと、変わった張り紙がある。
買ってみるまで中身が分からない本が売ってあるらしい。
そんなものまであるんだ
驚きの連続だった。
カフェスペースがあるとは知っていたけれど、こたつもあればバーもある。取り扱っている本も、一風変わったものばかり。
写真でおしゃれな空間とは知っていた。どんな内容かもなんとなく知っているつもりでいた。
それでも、実際に見て、聞いてみると新しい発見の連続だった。
最近は、スマホの中をのぞいてばかりいる。
スマホが流行りだした当初は無機質に感じた画面の中の世界も、日に日に進化し、人とのコミュニケーションが取れるようになって、あたたかさを感じるようになってきた。
この近くにどんなお店があって、どんな人がお店に赴き、どんな感想を抱いたかまでわかってしまう。しかもその口コミが的を得ているもんだから、ますます画面の中の世界は信用を得ていく。
それでも…
ちゃんと場所に赴き、その場所で起きていることをリアルタイムで体感し、人と話してみる。その価値は、これからどれだけITが進化しても超えられない特別なものな気がした。