「朽ちてなお」を描く。
朽ちてなお。 手嶌葵さんの『散りてなお』をよく聴くせいか、この言葉が浮かぶ。建物の片隅に朽ちて首をもたげた赤いサザンカを見つけた。なんともきれいで、足を止め、描きたさもあって10枚も写真を撮ってしまった。描くときに、赤と緑で描くことは決めていて、たっぷりの絵の具で描いたのだけど、なんともしっくりいかない。仕切り直して、もう一枚。そして、今度はサザンカを緑で、葉を赤で描くことにした。はじめのこれをやってみよう！の気持ちが大事。すると、生きたい気持ちの線がいっぱい。本望です。画題『朽ちてなお』