感動のワイン
今日は僕をあの魅力的な世界へと誘ったある一つのワインを紹介したいと思う。
ラベルを見て、「あーこれか」と分かる人はさすがのワインラバーだろう。
簡単にこのワインを説明しよう。
生産者のケイマスヴィンヤーズはカリフォルニアでもかなり歴史がある家族経営のワイナリーだ。
ナパのテロワールをしっかりと反映した凝縮感がありながらも口当たりが非常に滑らかで官能的、余韻は驚くぐらい長い、これは「ケイマススタイル」とまで称された。
ワイン・スペクテーター誌という有名なワイン評論雑誌でも常に90点以上を出す安定したクオリティのワインだ。
完熟したカベルネらしいプラム、少し青さのある果実ブルーベリーも感じる。バニラの甘やかさがうまく凝縮感のある果実味と交わっている....
ワインに興味がない方は余計ワインに対して距離を置きたくなっただろう。こんなうんちく臭い、そもそもこんな味とか香りとかなんか適当に言っておけばそれらしくなるんだろう、なんて思ってる人が多いだろう。
確かに、ある程度これを言っておけば外れないという言葉のチョイスもあるのは事実。。
ただ、本当にこのワインは当時全くの素人だった僕でも美味しすぎて驚いた。それまではいつも赤ワインの違いなんてよく分からなかった僕でも、これだけは全くレベルが違うと思った。
そして価格は10,000円。どうりで美味しいはずだ。そして時間が経つにつれてまた美味しさが増してくる。これは酔って味が分からなくなってきているのか本当に味が変わっているのかどちらなんだろう。
これがワインの七不思議の一つだ。そんなものがあるのかは知らないが...
まあ、ワインが時間がたち空気に触れることで渋みがより滑らかになり、香りが引き立つのは実際に起こる現象だが、そんな固いことは置いておこう。
このワインのおかげでワインという今まではなんとなく飲んでいたお酒が、僕の「興味・関心」に変わった。
そして、今再びこのワインはセラーに眠っている。
さて、あの時と比べると少しは僕も成長したはずだ。
また僕を感動させてくれるだろうか、はたまた、、🍷