再開発の声もかまびすしい立石に、昭和の香りを色濃く残す歓楽街、呑んべ横丁がある。ここもまた、東京真空地帯のひとつ。
ということで、日曜午後の昼下がり、京成立石へやってきました。目的は呑んべ横丁を見る。ただそれだけです。
葛飾といえば、寅さん、こち亀、キャプテン翼。とにかくこの3つで押してくるんだよな。
立石にはいくつかアーケード街があります。まずは立石仲見世にいってみる。
う~ん、となりのアーケードは人通りもあり、店舗もいろいろやっていたんだけど、こちらは厳しいね。でも、なかには空いているお店もあり、居酒屋ではチョイチョイ飲んでいるお客さんがいました。そこは好き。さすが立石です。
躍進する商店街、と書いてある。実際、個人商店が集積する商店街の活性化は地域の経済復興の基盤になるので行政としても力を入れようとしている領域なのです、まじめな話。ただ、店主の高齢化と空き店舗の増加、大手総合スーパーとコンビニの進出で衰退に歯止めがかからないのが実情。最近は若い世代が頑張って盛り上げている成功例もあるんだけどね。
こういう、ひとつ引っ込んだところにトイレがあるというレイアウトも昔風だな。
仲見世を抜け、先に進みます。コロナの影響なのか、閉まっている店も多いけど、あいているところでは皆さんすでに飲んでいらっしゃる。とても楽しそうです。家飲みもいいけど、本来あるべき姿ってこっちのほうだと思う。
線路をはさんでアーケード街とは反対側の一区画。今回の目的地、呑んべ横丁に到着です。
ここら一帯はかなり古い建造物が密集しており、看板も「おにぎり、お茶漬」というね。非常に時代を感じさせてくれる。
薄明かりがさす屋根の下で狭い路地に店舗が並ぶ。
まだこんなところがあったのか、と感慨にふける。
音量注意!
和風バー、カラオケBAR、時間が早いからか、まだ開店していませんでした。
夜はネオン輝く妖しい空間になるんだろうな。コロナ禍で都市開発はいったん足踏みしているかもしれないけれど、皮肉にも同時に客足も引けてしまい、厳しい経営がつづくのはこの地区も同じ。
そんななかでも、いくつかの店では老若男女みんな楽しそうに飲んでいたことに少し救われた気がしました。
はやく以前のような状況に戻れるといいね。