【ドイツ語】漢字で覚える前つづり:vor【「前」「先」「偽」】
こんにちは。
更新が遅れてしまいましたが、ドイツ語の前綴りシリーズ、今回は「vor」を取り上げたいと思います。
本記事の内容は、あくまで単語を効率的に覚える際の参考として読んでいただければ幸いです。
vorは英語のbeforeに当たる単語です。
英語のbeforeにもドイツ語の「vor」に通じる単語「fore」が隠れていますね。これはforefront(額)のように、「前」「先」という意味をもっています。
前綴りの「vor」は、前置詞のvorと同様、「前」「先」という意味を持っている前綴りです。
時間的に「前」、空間的に「前」、優「先」、率「先」などの意味があります。
そして、これらの意味と一線を画すものとして、「偽」という意味もあります。
早速それぞれの場合を見ていきたいと思います。
1.「前」の vor:時間的、空間的に「前」であることを表す
2.「先」のvor:率先、優先など、「人の前に立って」、「人に先だって行う」イメージを表す
これは「前」のvorに含めても良い、意味的にも「前」と非常に近いものですが、考えた末に、時間的・空間的な「前」だけを「前」の項に掲載することにしました。
このvorは、「~して見せる」という意味を持っています。率先垂範、誰かの手本のなるように何かをする、という意味があります。
そのほかにも、「優先する」という意味でもこのvorは使われます。
英語のprefer(前に運ぶ➡~をより好む)のpre-はvorに通じる意味があるので、もしかすると似たような発想なのかもしれません。
🍀vorlesen(前に立って読む➡朗読する)の名詞形がVorlesung(講義)、vortragen(前に立ってメッセージを運ぶ➡朗読する)の名詞形がVortrag(講演)です。特にVorlesungは英語のlectureと形が全く似ていないので最初は戸惑うのですが、動詞の意味を考えるとイメージが湧きやすいです🍀
3.「偽」のvor: 何かを「装って」行う意味
最後にご紹介するのは、「偽」という意味のvorです。これは「~を装って」と日本語に訳すことができるvorです。
仮面を顔の「前」に立てる、という点で、「前」の意味のvorと通じるところがあるのかもしれません。個人的には「はったりのvor」と言った方が覚えやすいなと思っています。
これまでにご紹介した単語と同じ形の単語も出てくるので、意味に気を付けてください。
いかがでしたでしょうか?「vor」という前綴りは、比較的イメージしやすい意味のものが多いのではないかと思います。
🍀ここまでお読みくださいまして誠にありがとうございました!🍀
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