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外国語が話せるようになるには
結論から言おう。
話したいことを話せば良い。
それだけだ。
という結論に至ったのは、僕がフランス語を勉強し、話すことに抵抗感が無くなってきた頃だ。フランス人の友人と会話をしながら、ふとあることを悟った。
自分っていっつも同じことしか話さないよなー。
しかも、どの言語になっても同じことばっかり話してる。
まあ、言語が変わっても、自分って人間は変わらないからだよな。
このことに尽きると思う。
語学学校では、とにかく生徒を黙らせるわけにはいかないから、表現力を広げると称して(称して、というのは聞こえが悪いけれども)、自分の好きなこと、道案内の仕方、時刻の尋ね方、買い物の仕方など、ありとあらゆるシチュエーションを想定した会話文を生徒に練習させる。
それはそれで良い。実際役に立つこともある(個人的には散髪屋での会話文を学びたかった。毎回散髪で言いたいことが伝えられずもどかしい思いをしたからだ!)。ただ、ある程度会話に抵抗がなくなってきたら、本当にその外国語であなたが話したいことは、そういう「日常」会話なのだろうか。
僕の「日常」は、大体決まってる。今興味を持っている別の外国語のこと、国際政治の動向、歴史の話、日本の文化、それから職場の愚痴。面白いほどに自分の持つ話題のレパートリーは少ない。だからこそ、どの言語でも、友人ができると、大体同じ話を切り出してしまう。
だったら、自分にとってのお決まりの会話に必要な単語を、表現を先に覚えて、何度も何度も繰り返せば良いのだ。(話し相手は変えた方が相手も退屈しないだろう。)そうしたら、近い日に、とうとうと流れるように外国語を話せている自分に気づくことができる。
外国語は母語ではないのだから、オールマイティになる必要はない。自分の興味ある分野に偏って大丈夫なのだ。もともと、何か特定の分野に興味があって、外国語を始めたという人の方が多いだろう。
「でも試験対策は?」と思う方もいるかもしれない。実は、不思議なことに、ある特定の分野に偏った勉強をしていても、そこで十分な会話力や文法力、語彙力が身に着いており、外国語学習の基礎体力が整っているので、他の分野に関する単語や表現の勉強などをしたときの伸びが早いのだ。
だから僕としては、自分が好きなこと、話したいこと、共有したい話題に特化して、それに必要な語彙や表現を学ぶことをまずおススメしたい。
「英語でペラペラ話せるようになりたいなー」と夢見ている方は多いかもしれない。
その夢を叶えるのに大事なのは、たった一つ。
「自分が外国語で話したいことは何だろう?」
そのことを学習において常に考えることだ。