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【語学】完了と過去

こんにちは!
今回も、普段語学をしていて感じることを書くだけの記事となりますが、
テーマは「完了と過去」です。

完了形と過去形の違い。
この違いに悩んで多くの月日が流れていますが、
同じように考えていらっしゃる方はいらっしゃると思います。

日本語では「過去形」と「完了形」が一見、同じ形(「た」)をしているので分かりにくいのですが、

ある動画で、否定形にしたときに、過去形と完了形に違いが現れるという話を耳にし、とても腑に落ちました。

コーヒーを飲んだ ⇒ コーヒーを飲まなかった(過去形)
           コーヒーを飲んでいない(完了形)

日本語では、否定形にすると、過去と完了の違いが現れるんですね。

とは言え、日本語の「ていない」は、「完了」という、ブツッと切る感じの言葉よりも、

「状態」と言った方が分かりやすいです。

「しなかった」と、間仕切りのように時を断ち切るのではなく、
「しないでいる」というように、状態で表現するのが、

同じものを表現しているのに視点が逆だなあ、と思うところです。
面白い違いですが、学ぶ者としては面倒な違いです。

さて、英語の「完了形」と「過去形」の違いを見てみましょう。
この違いは何なのか。

英語の完了形は、言うなれば

「もう」
 と
「まだ」

の世界の間仕切り

と言うことができると思います。

「現在完了形」は「過去に起きた出来事が現在にも影響している」と言うように説明することもできますが、

要は、「今」という時点に軸を置いたときに、

「もう起きたのか」「まだ起きてないのか」

この区別に注目したいときに使われる時制と言えます。

ちなみに、この「もう」と「まだ」は、何も「already」や「yet」を使わないといけないという意味ではなく、

「もう」=肯定文
「まだ」=否定文

と、ざっくり考えて頂ければと思います。
肯定文と否定文のこの違いを際立たせるために「already」や「yet」を使うと考えてください。

これに対して過去形は、現在形や未来形との対比で言うと、「いつ起きたのか」というのが基準軸で、

あくまで「時間」に重点が置かれています。

完了形の場合は、「もう」か「まだ」です。

過去完了形の場合は、まず過去形で時間設定がなされますから、
その時点での「もう」か「まだ」を表現したいときに出て来るわけです。

実は「時間」とは関係なく、むしろ「前後関係」に注目しています。

では、完了進行形とは何なのか。

これも間仕切りの入れ方は普通の完了形と同じで、「もう」か「まだ」。

「もうし(始め)ている」のか、「まだしていない」のか、の違いです。

(上述のとおり、この「ている」は「進行」と「状態」の両方の意味があるので、これで完了進行形を説明するのはちょっとまずいかもですが)

ただ、「もう」と「まだ」という順番も、時間の中での順番ですから、
多かれ少なかれ現在形や過去形の守備範囲とも被ってきます。

1分前だって過去ですからね。

なので、英語でも、現在完了形と過去形(過去進行形を含む)は、かなり最近のこと(どこまでが「かなり最近」なのかは、話者の主観によりますが)を表現する場合は、殆ど同じような意味になります。

日本語で完了と過去の違いが、あまり明確に意識されていないのと少し似ているかもしれませんね。

🍀ここまでお読みくださいましてありがとうございました!!🍀

【画像】Mooar Rahman Ronyさま【Pixabay】