助産院ユーテラスとは
こんにちは、助産師さゆりです!
2022年7月末に「助産院ユーテラス(出張専門)」を開業しました。
勤務助産師だった私が産休中に開業することにした経緯はこちらから↓
今回は助産院ユーテラスとはどんな助産所なのか、私の思いや目指すところなどをお話していきます。
助産院ユーテラス(出張専門)って?
分娩を取り扱わない、かつ特定の施設を持たない出張専門の助産所になります。
具体的には、
・妊娠期のお悩み相談
・出産のための準備クラス、両親クラス
・母乳育児のお悩み相談
・産後の身体、こころ、赤ちゃんの相談
・小さい子を持つママ向けの性教育講座
・妊娠期から産後半年までの長期個別的サポート(プライベート助産師)
・出張型の母乳外来
といった内容を取り扱っています。
主にオンライン上で電話またはzoomを使ってご相談や講座などを行い、出張で行ける範囲内であれば訪問しての母乳ケアを実施する形です。
助産院ユーテラスの思い
ユーテラスというのは英語で「子宮」という意味のuterusと、「あなたを照らす」という意味の2つを込めて名付けました。
女性の人生の中で、妊娠や出産はとても大きなライフイベントであり、その後の生き方が変わるターニングポイントでもあります。
新しく赤ちゃんを迎えることで、母親としての役割を担うことになり、夫婦関係や家族のかたちも変化するでしょう。
小さな命を守って育てていくということは、容易いことではありません。
その上育児には正解がなく、あらゆる問題にその都度臨機応変に対応していく必要があります。
こんなに大変で責任重大なのに、どこでも習わない、誰に聞いたらいいかもわからないなんてこと、他にあるでしょうか。
昼も夜も授乳やお世話で身体も心もボロボロになり、育児に疲れてしまったり、自分を追い詰めてしまったりするママたちをたくさん見てきました。
真面目で一生懸命なママほど、一人で悩み苦しんでいます。
なにか悩みが1つ解消しても、また新たな悩みがひっきりなしに出てくるのが育児です。
そんなママたちの心の拠り所になりたい
何かあったらここに相談すればいい、という場所になりたい
ママたちが明るくキラキラと輝いていけるようにサポートしたい
そういう思いで助産院ユーテラスは生まれました。
いつかはそんなママたちが、自らの輝きで他の人を照らしていけることを願っています。
プライベート助産師とは
プライベート助産師とは、一人のママの専属助産師になってサポートをする、あなただけのプライベートな助産師、という意味で名付けました。
多くの人が妊娠して病院にかかったときに初めて助産師と関わることになると思います。
しかし病院の外来は忙しく、毎回違う医師や助産師で、入院しても毎回違う助産師に違うことを言われて混乱することもあり、なかなか信頼関係が築きにくいです。
病院によって母乳のケアやサポート体制に大きく差があり、そこまで授乳のケアに時間を割けないという現状もあり、授乳に不安を抱えながら退院。
そして、5日ほどの入院では多くの場合授乳のリズムは確立しておらず、退院後自分で母乳やミルクを調整するようになるため、ママの負担はかなりお大きくなります。
1ヶ月健診が終わってしまうと、産院の受診は終了となり、その後赤ちゃんのことを相談するのはかかったことのない小児科になります。
こういった中で、入院中におっぱいのことをもっと教えてほしかった、退院してから1ヶ月健診まで不安でたまらなかった、1ヶ月健診が終わったらその先どうしたらいいか、どこに頼ればいいかわからなかった、そういう言葉を多く聞きます。
実際わたしも初めての子育てで、同じようなことを思いました。
そういうときに、この人に聞いてもいい、話してもいい!という場所があればどんなにいいだろうと思いました。
プライベート助産師はそういった悩みを解決するために考え出したサービスです。
単発の相談で終わりではなく、長期的に継続していつでも相談できる、話を聞いてもらえる、あなたの思いやこれまでの経験を踏まえてアドバイスを受けることができる、その後どうなったのかアフターフォローまでできる、そういう形こそ、ママたちに必要なサポートなんじゃないかと考えています。
可能であれば、妊娠中から関わって信頼関係を築き、ママの思いやご家族の状況などを十分把握したうえで産後の細かいサポートができることが理想的でしょう。
現在、数名の妊婦さんや産後間もないママにモニターを依頼し、プライベート助産師とケア内容やニーズを把握している最中です。
次回は助産院ユーテラスのもう一つの柱となる「子どもへの性教育」についてお話しようと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございました!
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