見出し画像

高校野球新潮流


この時期は何かと忙しくなっている氏原です。ドラフトあり、プロ野球の終盤戦、高校野球の秋季大会と色々あって充実しています。

一方、音声配信の方が乗ってきています。Voicyは少し落ち着きましたが、stand FMの方が連日、フォロワーが増えております。ただ、こちらは有料のメンバーシップを月額500円でやっているのですが、そちらはフォロワーほどは増えず。どうアピールするかを考えています。とはいえ配信は勢いに乗っていて面白いテーマにしているので、みなさんも、よかったら登録ください。

さて、今月のテーマなのですが、新チームに移行しているとはいえ、やはり、この夏の甲子園で起きたことは振り返らなければいけないのではと思いました。仙台育英の初優勝で幕を閉じましたが、この優勝をどう受け止めるかは非常に大事なことではないかと思います。

昨年、智弁和歌山が優勝したときに「ひょっとしたら、高校野球界は一気に変革が進むのではないか」という話をしたと思いますが、「一気」とは言わないまでも、確実に進歩の方向へ向かっていると思います。

今大会はかなりいい方向だと感じたので、仙台育英の戦い方などここで既に話していることも多いですが、しっかりと整理しておきたいと思います。題して「新潮流2022」。第3、4週には佐藤さんに登場していただき、トレーニングについても、少し触れてもらいたいと思います。

第1回「投手起用新時代」


今年の夏の甲子園優勝は昨年に引き続き、継投が上手くハマった優勝でした。
ただ、昨年はコロナの出場辞退があったりして、智弁和歌山に風吹いていたのも事実ですし、多少エースに登板が偏っていたところはありました。

ところが今年の仙台育英は進化系といいましょうか。
かなり上手くできたのではないかと思います。

今年の仙台育英は4人の140キロ投手をそろえました。聞けば、ベンチ外を含めると14人の140キロ投手がいたそうです。強豪私学はどんな選手が入学してくるかわからない公立校などと違って、いい選手が入部するのをある程度予測できるのは事実だと思います。

だから、「素材がいいんだ」と片づけることは可能であるとは思います。
とはいえ、14人も140キロ投手を育てられるのでしょうか。

ここから先は

9,262字

¥ 2,500

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?