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大納言公任が百人一首に残した作品は?

大納言公任だいなごんきんとうが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆歌枕
☆縁語
☆歌のリズム
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 滝の音は
  絶えて久しく
  なりぬれど
  名こそ流れて
  なほ聞こえけれ

です。

読みは、

♪ たきのおとは
  たえてひさしく
  なりぬれど
  なこそながれて
  なおきこえけれ

となります。

太字一カ所が変わります。

☆意味

滝の音は
   (滝が流れ落ちる音は)
絶えて久しく
   (絶えてしまって
    長い年月が経って)
なりぬれど
     (しまったけれど)
名こそ流れて
    (その名声だけは
     世に伝えられて)
なほ聞こえけれ
    (今でも
     人々の口から
      聞こえている)

☆歌枕

この「滝」とは、京都嵯峨野(さがの)の大覚寺にあった
名古曽なこその滝」

です。

ここは、第52代:嵯峨天皇の離宮で、その庭園に滝があったそうです。

大納言公任の時代には、滝の水がすっかり枯れていたようです。

☆縁語

「滝」・「流れる」、
「音」・「聞こえる」

☆歌のリズム

3句の「なりぬれど」の「な」、

4句の「名こそ」の「な」と「流れて」の「な」、

5句の「なほ聞こえけれ」の「な」

というように「な」の音を多用して、独特の心地良いリズムを作り出しています。

さらに、

1句:「滝の音は」の「た」
2句:「絶えて久しく」の「た」

を加えると、全て「あ行」で
統一されています。
心地良いリズムを作り出しています。

☆文法解説

3句:「なりぬれど」
   「ぬれ」完了の助動詞

   「ど」接続助詞
   逆接の確定条件

4句:「こそ」
5句:「けれ」
   係結び

5句:「なほ」
   副詞
   「それでもやはり」

☆鑑賞

☆出典

『千載集』雑上・1035


★関連動画


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【大納言公任】

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