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大納言経信が百人一首に残した作品は?

大納言経信だいなごんつねのぶ

百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆掛詞
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ 夕されば
  門田の稲葉
  おとづれて
  蘆のまろやに
  秋風ぞ吹く

です。

読みは、

♪ ゆうされば
  かどたのいなば
  おとずれて
  あしのまろやに
  あきかぜぞふく

となります。

この歌は、親戚の源師賢(みなもとのもろかた)の山荘を訪ねた時に詠んだものです。

☆意味

夕されば  (夕方になると)
門田の稲葉
   (家の前の田んぼの
        稲の葉に)
おとづれて (秋風が訪れて)
蘆のまろやに
    (蘆で葺いた小屋に)
秋風ぞ吹く
    (秋風が吹いて行く)

☆掛詞

3句:「おとづれて」
   「訪れて」と「音」
   秋風が訪れたことと、秋風がそよそよと音を立てていることを表している。


☆文法解説

1句「夕されば」は、
夕方が去ってしまうのではなく、「されば」は時の移り変わりを意味します。
  「ば」接続助詞


5句「秋風ぞ吹く」
  「ぞ」は、強意の係助詞
  係結び

「おお!
 これぞまさしく秋の風!」

という気持ちを込めたのでしょうね。

☆鑑賞

掛詞「おとづれて」。
「訪れて」と「音」。
爽やかな秋風の訪れと、
秋風のそよそよという音が
美しい和歌です。

☆出典

『金葉集』秋・183

★関連動画


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