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後徳大寺左大臣が百人一首に残した作品は?

後徳大寺左大臣ごとくだいじのさだいじんが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆「ほととぎす」の漢字表記
 と、鳴き声
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ ほととぎす
  鳴きつる方を
  ながむれば
  ただ有明の
  月ぞ残れる

です。

読みは、

♪ ほととぎす
  なきつるかたを
  ながむれば
  ただありあけの
  つきぞのこれる

となります。

この歌は、初夏のある日、後徳大寺左大臣が仲間と一緒に夜明かしをして、

明け方に鳴く、ホトトギスの鳴き声を聴こうとしていた時の歌です。


☆意味

ほととぎす (ホトトギスが)
鳴きつる方を
      (鳴いた方角を)
ながむれば   (眺めれば)
ただ有明の
    (ホトトギスは
     もう居なくて
      ただ明け方の)
月ぞ残れる
    (月が残っている
      ばかりだった)

☆「ほととぎす」の漢字表記
 と、鳴き声

「ほととぎす」を漢字で書くと、

「杜鵑」
「時鳥」
「子規」
「不如帰」
「杜宇」
「蜀魂」
「田鵑」
「沓手鳥」
「郭公」

と、9通りもの表記があるそうです。

ホトトギスの鳴き声は、よく「テッペンカケタカ」と表現されます。

聴いてみましょう。


ホトトギスという花があります。
詳しくは、
https://mixi.jp/view_diary.pl?id=1986308706&owner_id=37979390


☆文法解説

2句:鳴きつるかたを
   「つる」
   完了の助動詞「つ」の
   連体形

3句:「眺むれば」
   「眺む」の已然形
   +接続助詞「ば」
   (偶然条件)


5句:「月ぞ残れる」
   「ぞ」係助詞
   「残る」の已然形
   「り」の連体形
   係結び


☆鑑賞

ホトトギスが鳴いた方角を
眺めれば、
ホトトギスは、もう居なくて
ただ明け方の月が残っている
ばかりだった

私も近所で鳥の鳴き声に
気付き、振り向いても、
鳥の姿はない、という残念な
ことが、よくあります。

ホトトギスは、もう居なくて
ただ明け方の月が残っている
ばかりだった
と、残っている月で締めくくった感性が、素敵です。

☆出典

『千載集』夏・161

★関連動画


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