見出し画像

源兼昌が百人一首に残した作品は?

源兼昌みなもとのかねまさが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆歌枕
☆倒置法
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
───────────

☆作品

♪ 淡路島
  かよふ千鳥の
  鳴く声に
  幾夜寝ざめぬ
  須磨の関守

です。

読みは、

♪ あわじしま
  かよちどりの
  なくこえに
  いくよねざめぬ
  すまのせきもり

となります。

太字一カ所が変わります。

4句切れ

☆意味

淡路島     (淡路島に)
かよふ千鳥の
    (飛んで通う千鳥の)
鳴く声に    (鳴く声に)
幾夜寝ざめぬ
     (幾たびの夜を
   目を覚まさせられた
       ことだろう)
須磨の関守
   (須磨の関所の番人よ)

☆歌枕

1句「淡路島」

5句「須磨」とは、現在の兵庫県神戸市須磨区です。

☆倒置法

4句と5句

☆文法解説


4句:「ぬ」完了の助動詞


☆鑑賞

千鳥の鳴き声がうるさくて眠れないのではありません。
《寂しげな鳴き声》
に、目覚めてしまうのです。

この歌の背景には、源氏物語の「須磨」の巻があります。
主人公の光源氏(ひかるげんじ)は、
朧月夜との密会がばれて須磨(当時はさびれた漁村)に
都落ちすることとなりました。
須磨のわび住まいは、あわれさもひとしおで、
源氏は琴を弾き、絵を描き、和歌を詠み、精進の日々をすごします。
そして千鳥(ちどり)が鳴く冬がきました。
源兼昌は、この源氏物語を愛読していました。
須磨に都落ちした光源氏の気持ちを想って、この歌を詠みました。

☆出典

「金葉和歌集」冬288

★関連動画


Please return to.....
──────────
【源兼昌 top】

.

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?