皇太后宮大夫俊成が百人一首に残した作品は?
皇太后宮大夫俊成が百人一首に残した作品は、、、
─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品
♪ 世の中よ
道こそなけれ
思ひ入る
山の奥にも
鹿ぞ鳴くなる
です。
読みは、
♪ よのなかよ
みちこそなけれ
おもいいる
やまのおくにも
しかぞなくなる
となります。
太字一カ所が変わります。
2句切れ。
この歌は、皇太后宮大夫俊成が27歳の時の歌だそうです。
当時、京の都は興福寺の僧徒や延暦寺の僧兵が暴れ、
ひどく乱れていました。
そしてある日、家に帰ると、
弟のように思っていた佐藤義清(さとうのりきよ)が出家したと聞きました。
百人一首の86番に登場する西行法師(さいぎょうほうし)です。
皇太后宮大夫俊成はかなりショックでした。
この歌はその時に詠んだ歌だそうです。
☆意味
世の中よ (あぁ、世の中は)
道こそなけれ
(逃げる道は
無いものだナァ)
思ひ入る(そう思って入った)
山の奥にも (山の奥にも)
鹿ぞ鳴くなる
(鹿がまさにもの悲しく
鳴いているようだ)
☆文法解説
2句:「こそなけれ」
係結び
5句:「ぞ・・・なる」
係結び
推定の助動詞「なり」
☆鑑賞
あぁ、この乱れた世の中から
逃れる手段は無いものだナァ
逃れたくて山の奥に入ってみても
牡鹿がまさにもの悲しく
鳴いているようだ
☆出典
『千載集』雑・1148
★関連動画
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