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源俊頼朝臣が百人一首に残した作品は?

源俊頼朝臣みなもとのとしよりあそんが百人一首に残した作品は、、、

─── 目 次 ───
☆作品
☆意味
☆歌枕
☆擬人法
☆文法解説
☆鑑賞
☆出典
★関連動画
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☆作品

♪ うかりける
  人をはつせの
  山おろしよ
  はげしかれとは
  祈らぬものを

です。

読みは、

♪ うかりける
  ひとをはつせの
  やまおろしよ
  はげしかれとは
  いのらぬものを

となります。

この歌は、権中納言俊忠(ふじわらのとしただ)の屋敷で

歌会が開かれたときに詠んだものです。

☆意味

うかりける
  (私につれなくしてきた)
人をはつせの
 (あの人が
  私を想ってくれるように
     初瀬の観音様に
     お祈りしたのに)
山おろしよ  (山おろしよ)
はげしかれとは
    (そのように
     激しくなれとは)
祈らぬものを
    (祈らなかったのに)


☆歌枕

2句「はつせ」は、漢字では「初瀬」と表記し、
奈良県桜井市初瀬にある長谷寺の観音様を意味します。


☆擬人法

山おろしに対して、自分の気持ちを訴えている


☆文法解説

1句:「うかりける」は、
   漢字で「憂かりける」
  「ける」過去の助動詞

「つれなくしてきた」と訳す

3句「山おろしよ」は、6音なので字余り
「山から吹き降ろしてくる風」

4句「はげしかれとは」は、「山おろしが激しくなれとは」という意味ですが、

ここでは、

「山おろしが激しく吹き降ろすようにあの人もますますつれなくなる」

という意味を含ませています。

5句:「祈らぬ」
   「ぬ」打ち消しの助動詞



☆鑑賞

私につれなくしてきたあの人が、私を想ってくれるようにと
初瀬の観音様にお祈りしたのに、あの人は、ますますつれなくなるばかりです
初瀬の山おろしのように、激しかれ(つれなくあれ)とは、お祈りしなかったのに


☆出典

『千載集』恋・707

★関連動画



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