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頭が固いと前に進めない

よく『原因不明の疾患』や『何年も病院に通っても治らない』と言った言葉を耳にしたことはありませんか?

多くの病院では、来院後簡単な問診票を書き、診察を受け血液検査や画像診断などの医学的検査をし、再度診察をするといった流れが多い。
そして診察はたったの数分で終わる事もしばしば。

これを見る度思うこと。
"今の症状"がどうこうより"これまでどんな生活をしてきたか"の方が重要なのに、そこは問診票や数分の診察でしか確認しないのはいかがなものかと。

例えば『特発性側弯症』。
日本側弯症学会のホームページには『原因がわからない、特発性の側弯症もあります』と書いてあります。

また原因がわかるものとして以下の記載があります。

A 機能性側弯(一時的な側弯状態)

何らかの原因により一時的に生じた側弯です。椎間板ヘルニアなどに伴う痛みによるものもあります。

B 構築性側弯(本当の意味での側弯症)

脊椎のねじれ(回旋)を伴った側弯であり、簡単にまっすぐに戻らなくなった状態です。

1.特発性側弯症

特発性とは、原因がわからないこと、を意味し、側弯症のうち80-85%を占めます。
年齢による分類
①乳幼児期側弯症:3歳以下で発症し、男児に多いです。
②学童期側弯症:4~9歳に発症し、進行する例が多く見られます。
③思春期側弯症:10歳以降に発症し、多くは女子です。

2.原因である病気がわかっている側弯症

①先天性側弯症:椎骨に生まれつきの形の異常があるために発症する側弯症です(イメージ1)。
②神経・筋原性側弯症:様々な神経や筋肉の病気が原因で発症する側弯症で、脊髄空洞症、脳性麻痺、筋ジストロフィーが代表的な病気です。
③神経線維腫症による側弯症:レックリングハウゼン病ともよばれ、特有な色素斑、皮膚腫瘍、などにより診断されます(イメージ2)。
④間葉系疾患による側弯症:血管や結合組織の生まれつきの病気による側弯症で、マルファン症候群が代表的な病気です。
⑤その他の側弯症:放射線治療、やけどなどによるケロイド、骨系統疾患、感染、代謝疾患、脊椎の腫瘍などによっても側弯症が起こります。

https://www.sokuwan.jp/patient/disease/cause.html

これを見て疑問を抱かない医療スタッフがいることに、つくづく"頭の固い人が多いのだな"と思う。

乳幼児期から始まるのであれば、寝かせ方や授乳に問題があったのではないか?どういったものを食べさせていたのか?
当たり前ですがこんな事も関与するのに一切このような記載もない。

側弯症が起きる人と起きない人がいる時点で何かしら原因がある事は明確なのに『原因不明』で片付けてしまう医療。

脊柱の変形には歯の状態も関与するのに医科歯科連携もしないで患者任せ。

教科書や論文を覚えれば治せると思っている頭の固さは、どこに行っても治らない、何をしても治らないと思う患者を増やす要因になってしまう。

"10年前の教科書や論文をいかに否定できるか"

時代は進み技術の発展、知見も積み重なる。
過去の情報にしがみつくだけではなく、そこをいかに否定できるかが『原因不明の疾患や症状』の解決となるだろう。

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