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「MARBO」

あ、なんか今日麻婆豆腐にしようかなって日、
自宅に「麻婆豆腐の素」が待機してるか否かを毎度毎度考えてしまう。
脳内でキッチンの戸棚を開いて、あるだろうという方向でシュミレーションするものの、大体肝心な「麻婆豆腐の素」が置かれている場所はぼんやりと薄れてしまっている。

常に予備をストックしているという、堅実な過去の自分に一縷の望みを繋いでもいいが、そこからヌルヌルっと生きている現時点の未来の自分がこんな所でつまづいているのだから、この賭けは少し危ういだろう。

それに、絹ごし豆腐だけを買っても自分には他の豆腐料理に変換できるほどの機転も持ち合わせていないし、大変厳しい戦いになると踏み、いよいよ「麻婆豆腐の素」を買ってしまう。

 その後のオチについては言うまでもない。
基本的には、シュミレーション時にぼんやりと薄れていた位置に平然と並んでいる。

この現象において、麻婆豆腐の素 自宅待機確認アプリ「MARBO」の開発を急ぎ進めてほしい。ここに関する費用の捻出はいくらでも惜しまない。

若く志の高い青年実業家が立ち上がることを期待したい。

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