元祖平壌冷麺屋note(212)
娘と冷麺屋からの帰り路で立ち寄った、私設図書館のmochi booksさんが、期待以上の素敵空間だった。
閉館間際の22時前だったので、ガラス張りの外壁が店内の明かりで発光していて宇宙空間に浮かぶ「シャボン玉」のように感じた。
店内で読書をしている店主さんの姿が、雲天明のようだった。
娘と会員登録する際のエントリーシートの質問事項が楽しかった。
「朝は、何を食べますか?」「印象に残った本を教えてください」などの質問に、娘とそれぞれ「パン」「おむすび」「ヨシタケシンスケ」「百年の孤独を代わりに読む、プルーストを読む生活」などと書き込む。
名前の欄がニックネームなのも面白かった。
書棚の本は、これから読みたいと思う本と、これまでに読んで良かったと思う本が混在していて、星屑のようにキラキラしていた。貸出期間が一ヶ月なのも嬉しい。
娘は「見えるとか見えないとか」を、自分は「自転車泥棒」を借りた。誰かと誰かの往復書簡本で紹介されていたのだけど、書名を思い出せなくて、帰宅後にイ・ランといがらしみきおの「何卒よろしくお願いします」だと思い出した。
本は、まやむすびの書棚に置かせてもらっているのだった。
二階にもスペースがあるそうだったけど、閉館時間にもなってしまったし、次回の楽しみに取っておくことにした。
娘が冷麺屋の常連さんに頂いた「カステーラ」を店主さんに差し入れして、
一粒ずつ袋からつまんで取ってもらうのが、なんだか餌を与えているみたいで可笑しかった。失礼な話。
「自転車泥棒」は、昨夜、妻と娘と灘温泉に行って、風呂上がりの休憩スペースで「無重力マッサージ(12分300円)」を堪能した後に、冒頭の部分を読んだ。
それから、ささやかな家族旅行として一泊することにしたゲストハウスMAYAを目指して、自転車を走らせたのだった(自転車は盗難車じゃないよ)
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