元祖平壌冷麺屋note(44)
昼食は、娘と御用へ。引越し前は、御用の向かいのマンションに暮らしていたから、娘はゼロ歳からの常連客だ。
自分自身は、アル中(アルコール依存症)全盛期に、御用の前でターミネーターのT-800のようにうずくまっていたところを介抱してもらって以来の常連でもある。
従業員のリクエストで、よく即席授業を行っているのだけど、今日のテーマは「若返り細胞について」。NMN(ニコチンアミド・モノヌクレオチド)が、長寿遺伝子を活性化させることで、ミトコンドリアとテロメアを保護して、その結果、若さが保たれるという話。
瀬名秀明「パラサイト・イブ」や伊藤計劃「ハーモニー」の内容を織り交ぜながら。
教祖みたいに説得力あるわあ、と評価を頂いたので、それでは、まずこの(架空の)壺を10万円で買ってください、ときわどいジョークを飛ばす。
火曜日でも営業しているのでチャンスとばかりに、摩耶ケーブル駅へ向かうと、数日間、廃墟(摩耶ホテル)の撮影をしていたドイツのクルーたちと遭遇。一言、二言挨拶を交わす。
登りのケーブルカーで案内役の人と同席になったので、「最近、娘と奇界遺産という写真集を読んでいたんです」と話したら、奇遇にも、その本の著者さんを「クレイジージャーニー」という番組で案内したとのこと。
monte702で摩耶山Tシャツを購入。色は娘に選んでもらった。エメラルドブルー。好みは遺伝するのか。
下りのロープウェーでは、行きでも同じだった家族と同席に。大阪から来たらしい、若い両親と女の子。娘さんは、聞くとうちの娘の一つ下だった。二人はたちまち友だちになって、最前席で並んで景色を嬉しそうに眺めていた。
摩耶ケーブルのオリジナルファイルを記念にもらったけど、目には見えない大事なお土産もできて良かった。いつか、冷麺屋さんで再会する約束をした。
それから、自転車で六甲へ。学生センターの古本市へ。探し求めていた本を三冊、ワンコインで購入。受付の人に、学生センターのスタッフでもある、フランシス大和さん(祖父が平壌出身)が冷麺屋の常連さんであることを話すと、彼は韓国に行っていて明日戻ってくるとのこと。
自分も本籍地は平壌なんです、と伝えると、「私は南なんですよ」と返ってきたので、朝鮮/韓国語に切り替えて、会話を続けた。
娘も「アンニョンヒケシプシオ」とインサ(挨拶)した。
娘と、夏のご褒美でswitchのソフトを買いに。(といっても、お小遣いの不足分だけ援助)
ゲオと古本市場で、価格の安い方を選ぶ。
昨夜、従兄弟の子と遊んだ「マリオパーティー」でもなく、先ほどロープウェーで新しくできた友だちに勧められた「星のカービー」でもなく、選んだのは「スーパーマリオ3Dワールド+フューリーワールド」。
勧められても買わない。むしろ勧められたから買わない?
天邪鬼(あまのじゃく)も、遺伝するのか。