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【インドひとり旅・デリー&アグラ③】怒涛のアグラ旅行

デリー&アグラひとり旅の第3弾。
デリーで詐欺にあいかけるも、なんとかやり過ごし、アグラに向かったのですが、詐欺師?の言った通り電車が遅れまくり、大変だった顛末について。


詐欺話が現実に…電車が3時間の遅延

「雨季の電車は遅れるから車をチャーターしろ」という偽観光案内所の詐欺をやり過ごし、ハズラットニザマディン(Hazrat Nizamuddin)駅へ向かったのですが……電車が2時間遅れるという表示が。

詐欺の一件で、アプリで列車の遅延状況を確認するのを忘れていた!

▽ 電車の運行状況が分かるアプリ ixigo

そして、結局、電車は3時間遅れました……。
詐欺師の呪い…?

電車で相席になったインド人のおじさんは、早朝の飛行機でデリーに着き、駅で7時間くらい待ったそうで、私より疲れ果てた感じでした。

「電車ってこんなに遅れるものなの?」
「電車でアグラに行くのはこれが初めてだからわからないけど、新型の高速列車にすればよかったよ」

なんでも、2019年にサービスを開始したヴァンデ・バーラト急行(Vande Bharat Express)が、デリー→アグラ間も走っているそうな。
後で気づいたけどその急行は「地球の歩き方」でもちゃんと紹介されていました。さすが、歩き方!

(ちなみに、この数カ月後、ヴァンデ・バラート急行には別の路線で乗りました)

寝台車の様子。車内には、アグラ名物のお菓子Pethaやチャイの売り子もいました。
食堂車。結構がっつり料理している様子でした。

結局、アグラには、予定より3時間以上遅れて夕方5時過ぎに到着しました。

デリーよりカオス!アグラ駅のオートの客引き

アグラカント(Agra Cantt)駅を出ると、オートリキシャのドライバーが群がってきて、かなり猛烈な客引きに遭遇。

「駅にはUberは来ない」「駅の外のオートはもっと高い」「ここ以外ではなかなか車はつかまらない」などと、機関銃のように畳みかけてきて考える暇も与えないのが彼らの戦法のよう。

実際、配車サービスのUberもOlaを使ってもなかなか車は捕まらず、急いでいたこともあり、泣く泣く「ナカムラ」と名乗るドライバーのオートリキシャでホテルへ。

今回、2つ目の教訓。
アグラ駅に到着する場合、スムーズに移動したければホテルにピックアップを頼むべし。


ちなみに、このナカムラは日本人旅行者をよく乗せている名物?ドライバーらしく、アグラ界隈のブログやグーグルマップの口コミでも名前を見かけます。

ナカムラについてのこんな記事も発見▽

アグラフォートを滑り込みで観光

ホテルにチェックイン後、ナカムラのオートで、日没で閉まるというアグラフォートへ。閉まる直前に滑り込むことができました。

ここの観光ガイドの客引きも、デリーに比べてかなり強引でした。
ず~っと「ガイドなしでは何も理解できない。アグラフォートを見たことにならない。観光する意味がない」などと、これまた機関銃のように話しながらついてきて、あきらめさせるのが大変。

アグラ観光、なんだかデリーよりず~っと疲れます。

でも、アグラフォートは素晴らしかった!

ちなみに、アグラフォートの歴史はこんな感じ。

デリーからアーグラへの遷都に伴い、(ムガール帝国の)皇帝アクバルが1565年に着工して1573年に完成した。その後ジャハーンギール、シャー・ジャハーンまで3代の居城となった。
(シャー・ジャハーンの息子)アウラングゼーブが兄弟間の後継者争いに勝つと、父であるシャー・ジャハーンをタージ・マハルの見える城塞内の「囚われの塔」(ムサンマン・ブルジ)に幽閉してデリーに移った。

Wikipediaより

アグラフォートの一角からは、タージマハルが望めます。

ちなみに、タージマハルの歴史は、Wikipediaのよるとこんな感じ。

ムガル帝国第5代皇帝シャー・ジャハーンが、1631年に死去した愛妃ムムターズ・マハルのため建設した。インド・イスラーム文化の代表的建築である。

Wikipediaより

息子によってアグラフォートに幽閉されたシャー・ジャハーン。
彼が、亡き愛妻が眠るタージマハルを同じようにここから眺めていたのかな、と思うとなんかぞくぞくします。

大理石の壁の細かい細工が美しかった。

満月の夜だけ入場できるタージマハルへ

そして、日没後は、本日のハイライト、満月の前後各2日間だけというタージマハルのナイトビューへ!

激混みの人気観光地なのに、人が少ない状態でゆっくり観光できる!
と思って楽しみにしていたのですが…

なんと…

ナイトビューはタージマハルのゲートを入った遠いところから、眺めるだけしかできず、中には入れないのです。

(あとで気づきましたが、「地球の歩き方」にはしっかりそう書いてありました。嗚呼、リサ―チ不足)

しかも、携帯の持ち込みは禁止(なぜかカメラは持ち込みOK)。
というわけで、性能イマイチなコンパクトカメラで撮ったタージマハルがこちら。

ちなみに、以下の画像は、ホテルのルーフトップレストランから見えるタージマハル。こちらのナイトビューで十分でした。

今回、3つ目の教訓。
タージマハルの満月ナイトビューは行かなくていい。

予定変更!深夜バスでデリーへとんぼ返り

遠くから外側を眺めるだけとはいえ、とりあえず、今回の旅の目的のひとつ、タージマハルの観光を終え、ホテルのルーフトップレストランでひと息。

翌日は、朝発の電車でデリーに戻り、夕方のフライトで帰宅する予定です。

しかし、ここで、むくむくと不安が沸いてきました。

「もし、帰りの電車も3時間遅れたら、フライトに乗れなくなる……」

タージマハルは日の出と共にオープンするので、翌朝、早朝にもう一度タージマハルに行き、今度こそ中に入るという選択肢もありました。

かなり迷ったのですが、結局、アグラには一泊もせず、その夜発の夜行バスでデリーに戻ることにしました。

バスをオンラインで予約して、ホステルのスタッフに事情を説明すると、バス到着までバススタンドで一緒に待ってくれるオートリキシャを手配してくれました。ありがたい。

深夜に現れたオートのドライバーは若い男の子。深夜の運転が怖いらしく、友達も一緒に連れて行くといいます。

「なぜ2人なの?」と、はじめは警戒していたのですが、話すとすごくいい子達で、バスのドライバーとも電話でやり取りして「ちょっと遅れてるらしいよ」と確認してくれたりと、安心してバスに乗ることができました。

バススタンドでチャイをごちそうしたら思いのほか喜んでくれました。

アグラは、客引きが強引だし、外国人料金は高いし、気持ちよく観光させてくれない町だなあと、あまりイメージがよくなかったのですが、この二人のおかげでアグラの最後の時間を楽しく過ごすことができました。

旅先の印象って、こういうちょっとした出会いで変わるし、それが旅の楽しみだなと思います。

そして早朝、バスは定刻通りデリーに到着。
朝からデリー国立博物館を観光して、定刻通りのフライトで無事に帰途に着きました。

けっこう見ごたえがあったデリー国立博物館


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