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インドのお酒事情-ワインを地下鉄で運ぶのはNG?

私が住むインド南部のカルナータカ州は、お酒が飲める。

インド、とひと口にいっても29ある州ごとに法律が違い、お酒にまつわるルールもびっくりするほど違う。


インドには飲酒ができない州もある

インドでは、州ごとに法律が異なったりするのだけど、お酒にまつわる法律も同じ。

酒税やお酒を所持していい容量が異なったり、さらには飲酒は禁止でお酒を買うのに許可証が必要な州もある。

酒税が異なるのでお酒の価格が異なるわけで、「カルナータカ州での価格」が記載されている。ちなみにこのワインは850ルピー、1700円くらい。

ビーチでビールは飲んじゃダメ

お酒が飲める州でも、路上など公共の場所での飲酒は禁止されている。

飲酒運転はもちろんダメだけど、それだけじゃなく、路上や公園、ビーチでの飲酒もNG。

あと、駐車した車の中での飲酒もNG。

若いインド人に聞いたところ、「親の前でお酒を飲めないから、車の中で飲む人もいる」そうで、そういう若者を警察が取り締まったりするらしい。

お金がないけど飲みたい若者にとって、レストランやバーのお酒は高い。私も学生のころ、コンビ二で買ったビールを海岸で友達と飲んだりしたなあ。

で、公園や海岸もだめ、実家もだめなら、車の中で、となるのは理解できる気がする。

地下鉄へのお酒の持ち込みはNG?

お酒がらみのインドルールは結構ややこしく、例えば、「デリー地下鉄に持ち込めるお酒は何本か?」という話題が新聞で取り上げられたりする ↓

で、デリー地下鉄の話を受けて、「デリー地下鉄で持ち込みが可能なら、バンガロール地下鉄もいいんじゃない?」 という話題が持ち上がったりする ↓

「将来、バンガロール地下鉄が空港直結になっても地下鉄にお酒が持ち込めないなら、空港の免税店で買ったお酒はどうなるのか?」という議論もあったりして、なんか面白い。

ちなみに、この話、結論がどうなったかは見付けられず、下手なことはできないので、お酒を買うのは家から徒歩圏内の酒屋にしている。

お酒のデリバリーもダメ?

ちなみに、オンラインショッピングがかなり盛んなインドだけど、AmazonやSwiggyでお酒が売られているのを見たことがない。

重いものはなるべくデリバリーにしたいので調べてみたところ、基本的にお酒の宅配は禁止(州によっては可能)。でも、徐々に解禁の方向に動いている模様 ↓

お酒のデリバリーには、宗教団体、小規模店舗などが反対しているらしい。

分からないでもないけれど、早いところ解禁してくれると、個人的にはうれしいな。

お酒が買えない禁酒日(ドライデー)

タイもお酒が飲めない日があったけど、インドにも禁酒日がある。

独立記念日などの祝日、選挙の投票日や開票日は全国的にドライデー(禁酒日)となり、バーも酒屋も閉まる。もちろん、自宅では飲んで良いらしい。

2024年6月の総選挙の開票日前後の酒屋のスケジュール。なぜか、夕方4時からは開店してもよい日があったりする。

先日デリーに行ったときは、旅行初日がドライデーで、行きたかったクラフトビールの店が閉まっていたりした……。

で、とぼとぼ帰ってきて、泊っていたホテルのレストランに夕ご飯を食べに行ったら、「ビールあるぞ!」とニコニコ顔で言われたので、こっそり飲めるところは結構多そう。

ちなみに私から「お酒ある?」とは聞いていない。よっぽど飲みたそうな顔をしていたのかも?

ビールもワインも地元産を楽しめるバンガロール

というわけで、日本ほど価格は安くはないにしろ、お酒が普通に飲めるのは、インドでは結構ありがたいことだったりする。

しかも、カルナータカ州にはワイナリーやブリュワリーがいくつもあり、ワイナリーツアーなんてものもある。

なので、コロナ中はずっと禁酒していたけど、最近は、ビールなら地元のクラフトビール、ワインもカルナータカ州のワインと決めて楽しんでいる。

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