豊かさについて
大学に入り初めての夏休みで、一人暮らしをしている息子が帰ってきました。
友達と遊んだり、ボランティアに出かけたり、おばあちゃんの手伝いをしたり、弟とラグビーしたり、勉強教えたり、家の手伝いをしたり、ゲームしたり。
その中に、高校3年まで習っていたピアノの先生と会うという予定がありました。一年ぶりです。
私を含めて3人でご飯を食べましょうと。
ファミレスを指定されて、その場に行くと、変わらないような、変わったような、どちらとも取れる先生が席に着いていました。先生は、80代です。
息子に大学の入学祝いを渡そうと考えていたようで。私達親子が、バタバタとしていた為に今頃になってしまいました。とても有り難かったです。
近況を話し合ったり、それは想像以上にとても楽しかったです。
私は、この先生から息子達との関わりを学んだと思っています。
息子が小さい頃、先生に「子供は悪くない、悪いのは親です。」と言われたことが強烈に残っています。
それは、そうだよなと思ったからなんです。
自分の小さい頃に、親にとにかく注意されてたことが思い出されました。私は、悪くなかったんじゃないかと感じて過ごしていたからです。その小さな私に答えをくれた気がしたのです。
私は、自分の思い通りに動かない息子達ではなく、自分はどうであるかなどと考えるようになりました。
先生は、自分も歳をとってきたけど、できることについては可能な限り楽な方を選ばずに色々と挑戦していると仰っていました。
息子が、何度かピアノを辞めたいと言ったことがあったのですが、その度に先生は「私は諦めません」と言って、息子と私と関わってくれました。結果、最後まで続けることができたわけで。
先生の強さは、歳をとっても変わらないなと思いました。
食事の最後に、先生が「元気が出た」って仰っていて。
私と息子は、良かったなと思いました。
ある一定の期間、息子の成長に関わってくれた先生との繋がりというのは、とても豊かな事だなと感じました。豊かってこういう事なんじゃないかと思いました。
読んでいただきありがとうございます。