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社宅の上の寺

昭和45年から住んでいた、山の上の社宅のアパートに小学3年生から高校生まで住んでいました。(両親はその後、定年まで住んでいました)そのアパートの事は前の記事で⤵️

で、このアパートは山の上なのですが、もっと山の頂上がありました。
その山の頂上には寺があったのです。

その寺は、夕方に鐘を突きます。
ですから、時計を持っていなくても、五時になったとわかるようになっていて便利でした。
故に、大晦日になると、寺に続く坂道に鐘を突きに沢山の人が並んでいます。

ある年、除夜の鐘が鳴り始めて、数を数えた事がありました。
すると、108回はすでに過ぎ、結局150回は突いていました💦
あれって適当なんでしょうかね❗️

そう言えば、夕方の鐘の音がなる頃、
「ケーーーン、ケーーーーン」と
鳥の声が聞こえてくるのでした。
一羽ではなくて何羽も聞こえます。
なんて地域なんだ❗️と思っていました。
ある時、アパートに「クジャク」が飛んできた事がありました。
野生の「クジャク」なんている訳無いですよね!
実は、見た事はなかったのですが、その寺では「クジャク」を飼っていたらしいのです。
野生の「クジャク」ではありませんでした💦
飛んできた「クジャク」は脱走した「クジャク」だったのです。

鐘を突く度、
「ケーーーン、ケーーーン」とパブロフの犬の様に「クジャク」が鳴くのでした❗️

高校2年の時、除夜の鐘が鳴り響き、「クジャク」も「ケーーーン、ケーーーン」と最初、鳴き叫んでいた、大晦日、
友達と、山に登って初日の出を見ようという話になり、除夜の鐘も鳴り終わった頃、そーーっとバイクを押してアパートから出ていき、バイクにまたがると、
多分先ほど除夜の鐘を突いて来たであろう、若者たちが、真っ暗な空き地で、ドラム缶で焚き火をして、皆んなで歌を歌っていました。
その曲が、当時、デビューして物議を醸し出していた、サザンオールスターズの
「勝手にシンドバッド」でした。

この曲を聴くと、当時の焚き火の炎と匂いを思い出すのです。

夜中に若者が集まっていて、ちょっと怖かったので、そそくさとバイクに乗って友達の家に行きました。

初日の出⁉️

友達の家の「こたつ」に入って夜明け前に初日の出を見るのに有名な山に出かけようと言っていたのですが、
しっかり「こたつ」の心地よさに負けて、寝てしまい、気づいたら太陽がもうすでに高く登っていました❗️ハハっ💦

未だ、“初日の出”見に行った事ありません❗️

今頃、大晦日の話を思い出しました💧

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