勝ち組人生からの転落役職もミスコン彼女も奪われる
主人公の大橋健太は、目覚ましいキャリアを築いた若手管理職である。彼は優れたリーダーシップと的確な意思決定力で、部下たちからの信頼を得ている。その成功の裏には、厳しい努力と孤独な夜を共にした日々があった。
一方、彼は大学時代から付き合うミスコンで入賞する程美しい彼女美咲がいた。彼女は彼に寄り添い、彼の支えとなる存在だった。美咲は成功している健太と付き合えて満足していたし、健太も美しい彼女と付き合っている事に優越感を抱いていた。
しかし、健太の内心は成功している事への不安やプレッシャーが潜んでいた。彼は常にノルマや結果を出さなければならないという重圧に苦しんでいた。
大橋健太は、毎日の業務をこなしながら、後輩の田中隼人に対する指導やサポートにも力を入れていた。隼人はまだ若く、経験が浅いが、そのやる気と素直さに大橋は期待を寄せていた。また隼人はイケメンで女子からの人気も高かった。隼人が入社するまでは顔が整った大橋が女子社員から人気だったが隼人が入社してからは隼人に人気が移っていった。大橋としては美咲と付き合っているため女子からの人気はどうでもいいと思っていた。
隼人は大橋の指導を受け、熱心に仕事に取り組んでいた。彼は大橋から学んだことを取り入れ、自らの成長につなげようと努力していた。その姿勢に大橋は感心し、彼を尊敬するようになっていった。
彼らは一緒にプロジェクトに取り組み、困難な課題に立ち向かっていった。その過程で、大橋は隼人のポテンシャルを確信し、彼の成長を期待していた。そんな2人の関係は少しずつ変わっていく。きっかけの1つは創立記念パーティーである。
会社の創立記念パーティーが開かれる日、大橋健太は誇らしげに美咲をパートナーとして連れてきた。美咲は華やかなドレスを身にまとい、彼の腕にぴったりと寄り添っていた。周りの社員たちは、彼女の美しさに目を見張り、称賛の言葉を送り始めた。
「大橋さん、そんな彼女がいるなんて羨ましい!」
「美咲さん、本当にお綺麗ですね!」
そんな中、後ろから隼人が現れた。彼は美咲の姿に目を奪われ、一目惚れしたかのように彼女を見つめた。その瞬間、隼人の心は彼女の美しさに引き寄せられ、彼女の存在が彼の心を揺さぶった。大橋は隼人に声をかける。
「おお、隼人。こちらは俺と付き合うっている美咲だ!」
美咲も
「健太がいつもお世話になってます。」
と隼人に微笑む。
隼人はあまりの美しさに思わず。
「なんて綺麗な方なんだ。大橋先輩が羨ましい。」
と言った。
大橋はこの時リップサービスと気にしなかったが美咲はイケメンな隼人に褒められて照れていた。
隼人はこの時、衝動的に美咲を大橋から奪いたいと考えていた。大橋が美咲と離れている隙に美咲に声をかける。
隼人「美咲さん、大橋さんは素敵な方ですよね。大橋さんのどこが一番好きですか?」
美咲「ええ、そうね。優しいところかな。でも1番は優秀で将来性がありそうだから笑」
隼人「なるほど、じゃあ健太さんより僕の方が将来性あるって証明したら彼氏に立候補しようかな笑」
美咲「隼人さんそうやって色んな人落としてるでしょ笑」
隼人「そんな事無いですよ笑。美咲さん宜しければ連絡先を教えてくれませんか?」
美咲「ふふ、いいわよ。貴方中々面白そうだし。」
美咲は快く連絡先を交換した。
隼人はここから大橋に隠れて美咲にアプローチをしていく。
この出会いの他に彼らの関係を揺るがす出来事が起こることになる。
ある日、会社で新たな大型プロジェクトを立ち上げる事になった。大橋と隼人は企画立案で直接競合する状況になった。大型プロジェクトのリーダーがどちらになるかは両者の評価また役職に直結する重要なものだった。
大橋は隼人に対して、競争ではなく協力して目標を達成しようと伝えたが、美咲を奪うために大橋の地位を奪おうと野心を抱く隼人は自分の力を示すために積極的に行動し始めた。隼人は企画のブラッシュアップ以外にも評価をする上司に隠れてゴマをすりをして優位にことを運ぼうとしていた。
この競争の中で、大橋は自らの地位や評価が脅かされることを感じ始めた。
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