アリバイを崩しても、「そんなの関係ねぇ」って?

市側は「国土交通省が監修した、区画整理土地評価基準案改訂版で示された手法を採用している(だからこの区画整理事業は適法であり、問題ない)」と建設常任委員会、市議会で説明していました。

~まず、本事業における土地評価の手法でございます。本事業における整理前の宅地及び整理後の宅地、換地ともいいますけれども、この評価につきましては、国土交通省が監修した土地区画整理事業における土地の評価基準の標準案である区画整理土地評価基準(案)(改訂版)で示された手法を採用し、評価を行ったところでございます~

~最後に、これまで説明させていただきました土地評価の手法につきましては、さきに述べましたとおり、国土交通省が監修しました、土地区画整理事業における土地の評価基準の標準案であります区画整理土地評価基準(案)(改訂版)で示された手法を採用しております。これらの手法は、他自治体においても広く採用されており、非常に一般的な手法であると認識しております~

令和5年3月6日建設常任委員会


この説明の約2か月後、 B市議とC市議は以下のような討論をなさいました。

「新座市が行った保留地の予定地積の算定方法は、土地区画整理法や国土交通省が監修した土地区画整理事業における土地の評価基準である区画整理土地評価基準案で示された手法を採用しており、それは他の自治体でも広く採用されている一般的な手法だということです。」

「結論として、市は国土交通省で監修した土地区画整理事業における土地の評価基準の標準案である区画整理土地評価基準(案)(改訂版)で示された手法を採用されており、他自治体でも広く採用され、一般的な手法であることなど陳情事項にある内容に対する事柄に対しては、市は適切に対応されてきたものと判断いたします。」

B市議は「区画整理土地評価基準案~」としていますが、市側は「区画整理土地評価基準案、改訂版、で示された手法」と説明しています。

市側にとって適正さの根拠である、この「区画整理土地評価基準案改定版」ですが、出版は平成24年10月です。

https://www.ur-lr.or.jp/books/

そこで令和5年12月に再度、

「市が土地評価で手法を採用したという「区画整理土地評価基準案改定版」の内容は公開されていないので確認できませんが,この出版年は平成24年10月になっており,「この資料の手法で評価を行ったから本事業は適法である」とはなりえません。事業計画決定は平成11年だからです。
 なお,国土交通省は「土地評価は~周辺地域の地価動向や経済・社会情勢を踏まえ,土地の利用価値が的確に反映されているとともに,合理的な説明により~(52頁)」という内容の通知<国都市第三八一号 国土交通省都市・地域整備局長通知,土地区画整理事業運用指針>を公開しています」

といった陳情書を提出しましたが、市側から「版は間違えて説明しましたが、区画整理土地評価基準案の〇ページにこう書いてあります」といった具体的な反論はありませんでした。

B市議は「前の版(昭和53年発行)も改訂版と基本は変わらないものと思われます」と仰い、その具体的な内容には触れませんでした。
(※この12月の建設常任委員会の会議録は、まだ公開されていません。おそらく来月になれば公開されると思います)

市の委員会での発言って、こんなにいい加減なもので容認されるのですね。「版なんかどっちでもいい」と?自分で確認するとなれば、版が違うと困るはずですが、そもそも確認する気が全くないのか。C市議も5月の建設常任委員会では、自分で確認したかのような発言でしたが、やっぱり誰も実物の内容を確認してない?確認してないなら、何が書いてあるかわかりませんよね。

市側による、その内容は国土交通省が公開しているもの
(<国都市第三八一号 国土交通省都市・地域整備局長通知,土地区画整理事業運用指針> https://note.com/jolly_plover845/n/n28592f731ba5 ) ( mlit.go.jp/notice/noticedata/sgml/044/77000138/77000138.html )
と矛盾していて・・・。
市議(委員)さん達は自分ではほとんど何も確認せずに、説明されたとおりに、そのまま鵜呑みにしている状況。市側は「国土交通省監修の~」と権威を使って正しそうな印象を与えてますが、これは怪しさ1000%でしょう?

「どうせ書名とか版とか、具体的な根拠とか気にしないんだから。」と市側に思われていたら、「本当の意味での正確な説明をしなければ」という意識にはなりませんよね。

結局、市側と市議さん達が「問題ない」としている、「計画時点の予定価格でそのまま確定させて保留地を設定したこと」には、正当な根拠が無かったということです。やはり市側にとっては都合のいい、勝手なやり方だったと。

建設常任委員会の市議さん達は、市側に対しても市議どうしでも、何もツッコまず、説明や発言の内容自体はほとんど気にしてないように感じます。この委員会っていうのはカタチだけのもの?(それを言っちゃあオシマイですか?)

選挙のときになると数多く見聞きする

「市民の為に頑張ります!」


って、いったいどういう意味なのでしょうか。

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