読書#1 認知症世界の歩き方
今日の午後はお休みということで、カフェで読書☕️
『認知症世界の歩き方』(筧裕介ほか)を読了、といっても、イラストを中心にしてさらさらっと読み進めた感じ。
認知症は、自分にとって自分の親も含めてかなり身近な病気になってくると思います。
まさに今、患っている方、看病されている方も多いはずです。
日常生活で当たり前に行えてきたことができなくなってしまうことは、誰も想像したくないことだと思います。
ただ、何が怖いかというと、人とのつながりが分断されてしまうことなのではないかと想像することがあります。
他人を信頼できなくなる、他人から数奇な目で見られてしまう、ひいては自分自身を信じられなくなる。社会のネットワークの中で生きている私たちは、認知症をある意味社会的な死に近いものと感じるのではないか。
でも、それはこうあるべき、生きるべきというスタンダードを決めつけているだけなのではないかとも思います。
物事の見方は人それぞれなわけで、どれもアリなわけです。
現代は気軽に自分の思いを発信することができる時代。自分はこう考えると主張できるし、同じ考えの人とどこかで繋がるかもしれない。そういう意味では『共鳴しやすい』時代という言い方もできると思います。
一方、『共鳴しやすい』と『共感しやすい』は別で、共感には異質なものを理解して、考えを共有するようなイメージがあります。
それでは、異質なものへの理解を高めていくには何が必要か?それは、想像力、相手の言葉への傾聴力なのかなと考えてます。
長くなったのですが、この本を読みまして、認知症の人が語った世界の見え方を感じることができました。
認知症と言っても皆同じ症状になるわけではないので、この本でいろんな症状に対する心構えができるのではないでしょうか。
似た主旨の本で、
目の見えない人は世界をどう見ているのか (光文社新書) https://amzn.asia/d/ipV62XA
も良書だと思うので、再読したいです。