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その1 こころえる ⑤ マインドのたな卸し  塩漬け、賞味期限切れは捨てて、入れ替える  

自分の中にある習慣や常識などの蓄積情報について、それらがこれからの自分に必要か、またはかえって足かせになっていないかを見直すことが必要なタイミングが今だ、と思う。

おうちの中の整理整頓は、心の整理整頓にもつながり、暮らしやすい快適な環境つくりになるのは、昨今の常識である。目に見える不用品はできるだけ早めに片づけておくのがいい。なぜなら、片付けには体力も知力も必要で、快適に過ごせる時間を増やすから。

同様に、いつからかなぜだかわからないけれど、自分の中にしっかりと根付いている習慣や、価値観などの蓄積情報、つまりよく言われる、「マインド」の整理整頓も重要だと思う。その一方で、その在庫確認の棚卸作業は難しさが半端ないと感じる。

目に見え、手に取れる物品であれば、すぐさま「断捨離」などの巷に散見される手法で、かなりすっきりと片づけることは可能だ。が、自分の内面に存在する、これまでの自分の人格の一部ともいえる習慣や価値観を客観的に取捨選択するのは、なかなかに困難だ。

そもそもそれらが自分にとってのスタンダードになってしまっているから、「古い」「差支えがある」などと判断できるだろうか?問題点を見つける基準すら不明だ。

まずは、自分の現状を客観視できるチェックが必要なのかもしれない。そのためには、こちらのnoterさんの素敵な記事は、華女として朗らかなに暮らすための自分を改めて見直すヒントが満載だと思った。現状の把握とこれから目指す自分像を形作るためのアプローチを考える振り返りに役立てたい。↓

自己分析を通じて把握した自己について、若い時ならば、それまでの積み上げにさらに何かを足してアップデートとなるのだろう。が、わたくしの行く先に起こるであろう変化には、それでは対応しきれないない気がする。

足すのではなくて、引く、入れ替える、まさに在庫整理を行うために、既存の知識や信念を一度捨て去るという手法もあると知った。新しい学びを受け入れることを意味する、いわゆる「学びほぐし」であるアンラーニングである。

↑の記事の中にあった、アンラーニングのための環境づくりに、自分のマインドの棚卸にヒントがあるとわたくしは思う。以下は、自分なりに理解したことをたな卸しに活用できるようにまとめておく。

まずは、「脱予定調和」。自分の価値観や規範から逸脱した他者や出来事に出会ったとき、ほぼ反射的に拒絶してしまうような場合こそ「違和感を受け入れるチャンス」という視点をもってみること。

次に「自分を"異化"する」ために、自分のスタンスからいったん離れて物事を見つめること。

最期に「自作自演」、つまり、自分の人生に対する主体性を改めて自覚して、マインドについてもドライブしていくことをしっかりと自覚すること。

これらは、自分の中では当たり前となってしまった、古びて都合の良くない習慣や価値観の存在にスポットライトを当てて、マインドリセットと、アンラーニングの作業に役立つメルクマールになると想像できる。

時々思いついたときに、自己チェックをしたり、違和感を感じる体験を流さずにじっくり観察してみるなどで、固くなりがちな思考が柔軟に保たれ、変化する環境や若い世代への対応にストレスを生じさせない工夫ができるのではないか。

とはいえ、古くても必要な価値観や自分のコアとされる大事な考え方もたくさんある。それらへの愛着も自分のパーソナリティに重要であり、自分らしさを彩る大事な要素である。それらの価値も改めて認識するためにも、還暦後の心持にじっくりとスコープしていきたい。

マインドのたな卸しを思いついたときに、いつでも、何度でも実行すれば、きっと古びない自分を育てるツールになるだろう

アンラーニング、デザインと言葉は違えど、つまりは自分を見つめ直し、よりよく楽しく暮らすための工夫がこれからより一層必要なのだ。そのように「こころえ」て、ご機嫌よく暮らしたい。

最後までお読み下さり、ありがとうございます。感恩戴徳。


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