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私の52個のエートル トゥルマンテ ◆49個目◆

◇アルコールの力量◇
お酒に弱い自分、ここ最近思うことは、お酒に強かったら、楽しい人生だったんじゃないかって。
私はお酒にめっぽう弱い。ビールをひと口飲めば顔が真っ赤になり、二口目で「あ、ちょっと横になりたい」と思い、三口目で完全にギブアップである。そのため、飲み会の席では、ウーロン茶片手にシラフのまま周囲を観察することになる。隣では誰かが「いや〜!お酒って最高!」と言いながら大笑いしている。「いや、むしろお酒が最高なのではなく、あなたの脳が最高にハイになってるだけでは?」と思うのだが、それを口にしたら場が冷めそうなので黙っておく。

飲み会のたびに思うのは、「酔っ払うというのは一種の才能なのでは?」ということだ。お酒を飲むと陽気になったり、饒舌になったり、人見知りが解消されたりする人がいる。一方、私は何をどれだけ飲んでも、「ちょっと眠いな」という以上の変化が起きない。だから「酔った勢いで思い切った発言をして、場を盛り上げる」とか、「普段は言えないことを言う」とか、そういう“お酒マジック”を体験したことがないのだ。これは、結構な損失ではないか?

さらに、お酒が飲めないと、経済的にも損をする。飲み放題プランを頼んでも、ウーロン茶と少量のお料理で、よくよく考えると割高な料金を払ってる。何度も行くとなればそのうちの何回かは私の奢り?!となってるんじゃないか?計算すればわかるんだけど、なってますね。なのでリアルな数字を見たくないのであえて計算はしないことに。。。
お金の問題よりも貴重な経験ができない自分が損してるって思うのです。
「せっかくなら、美味しいお酒を楽しめる人間に生まれたかった」と思わずにはいられない。

このとこを家族に話してみた。
「確かにね。割り勘負けはしてるのは事実。でも、お酒が飲めないことにも、メリットはある。」と。
酔っ払って人に迷惑をかけることはないし、翌朝の二日酔いで苦しむこともない。飲み会のあとにちゃんと電車で帰れるし、財布をなくす心配もない。特にスマホを無くしたら悲惨。
考えてみれば、世の中にはお酒のせいで失敗した話が山ほどあるのだ。そう考えると、私は余計なリスクの発生頻度を鋭角にあげることなく生きている、むしろ賢明な人間なのではないか?というのだ。

もうこのアルコールに免疫がない身体になっているので、お酒を楽しめるようなるとは思わないが、慣れというのもある!
そこで、加賀屋さんの美味しい梅酒をちびちび飲み始めた。顔は数分で赤くなり気持ち悪くなる手前で止める。
なんのリハビリだかわからないが、週に3回続けることで少しお酒が飲めるようになってきた。
顔が赤くなるのはどうにもならない。
本番の時はファンデーションを分厚く塗ってみるとかするか!とまた違う手段も考え、大舞台=飲み会に臨むべく着々と計画をしている。

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