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のりかな毎日エッセイ241031:10月まとめ①:「ニュースは事実で中立的」と思われてるのはなぜか

2024年10月31日、23時19分。
月末だ。今日こそ今月のまとめをしよう。
といってもどうするか。とりあえず、一か月分のタイトルを並べてみよう。

一週目
241007:エッセイとは?形式が内容を縛ることについて
241008:なぜ文章を書くのか?「読書趣味」が恥かしい理由
241009:「風雲児たち」プチ書評
241010:なぜテレビを観なくなったのか僕は?その1
241011:なぜテレビを観なくなったのか僕は?その2

二週目
241014:なぜテレビを観なくなったのか僕は?その3:ダメ結論の例
241015:「みんなが観てるから観る」人たち
241016:「みんなが観てるから観る」私たち~その2
241017:フツハラという呪文…ハラスメントについて
241018:もえるゴミと…もやせないゴミ?

三週目
241021:ニュースに足りないものとは?白熱教室①
241022:ニュースに足りないのは白熱教室!(昨日の要約)
241023:ニュースに足りないもの補完計画=朝生⁉
241024:ニュースの正しさを決めるのは誰?
241025:選挙駄弁、虚無

四週目
241028:選挙駄弁、総括
241029:投票しないという新常識:2人に1人投票セズ
241030:この世界の片隅で値上がりを嘆く;電気代とか
241031:今書いてる。
(どうでもいいけど、10/30のタイトルは、「;」を二つ重ねた方がよかったかも。「;;」になって泣いてる絵文字みたいになるし)

ふむ、これを全部振り返ってまとめるのも大変そうだ。
1作2000字くらいとして、18作で36000字くらいになるのか…。
逆に言うと、読む方としてもこれを読み返すのは大変だろうし、定期的にまとめを作った方が喜ばれるだろう。
といっても、ニュースと同じで、事実と抽出された事実は別物なんだよね…
「100分で名著」を読むのと、実物を読むのは全然別だと思うし…。
とはいえ手軽さ、便利さも大事だし…。
よしやろう。
とはいえここまで書いてきたことは、個人の感想の連なりでしかないので、理論化するのも変だ。
なら物語形式にしよう。サンデルのりかな先生に登壇してもらおう。

サンデルのりかな:「さて、この一か月、我々が議論してきた内容をまとめよう。我々が最初に登場したのはいつだったか、どういう内容だったか、覚えている人は?手を挙げて。」
生徒のりかなC:「はい、10月21日の記事です。ニュースは中立で、事実を提供するものだという一般論の反論を答えよ、という話だったかと。」
サンデルのりかな(以下、サンデルN):「よろしい。君はまだ登場していなかったね。その問いに対する答えをまとめられるかね?」
生徒のりかなC(以下、リア充C):「ええと、ニュースは事実そのものでなく、テレビ局が選んで数をうんと減らした事実を伝えているのだから事実とは言えない。中立性についても、テレビ局が恣意的にニュースを取捨選択しているのだから、局の好みで選んでいるということになる。」
生徒のりかなB(以下、キョロ充B):「ちょっと待って。事実の数を減らしたから事実とは言えないっていうのは本当かな?例えば、家そのものと、同じ材料で1/10のサイズで作ったモデルハウスは姿かたちはそっくりだよ。「形を正しく知りたい」という場合には、モデルハウスを使っても間違いではないよね?ニュースも部品数を同じ割合で減らしていけば、一日にあった出来事の概形は正確に伝えられるんじゃないの?」
生徒のりかなA(以下、非リアA):「それでいったら、1時間のうちスポーツ解説を15分もやってるのは変でしょ?1日に起きた重要な出来事の1/4がスポーツなの?私的には重要度0の情報よ。」
サンデルN:「ふむ、今日の目的はまとめることだから、その議論は次回以降にするとして。非リアAさんが面白いことを言ったね。日本人が知るべき事実を抽出したものとして、スポーツニュースが1/4もあるのは明らかにいびつだ。にもかかわらず多くの人は、ニュースを中立で、事実を提供しているものと信じて疑わない。それはなぜか?これも議論したと思うけど、覚えているかな?」
リア充C:「多くの人に観られること、つまり視聴率や閲覧数を伸ばすことが、ニュースやネットニュースの大事な仕事。多くの人とは多数派、平均的な日本人、リア充のこと。つまり平均的な日本人の好みに合うような事実のチョイスの仕方や伝え方をしているから、多くの日本人は違和感を覚えない。」
サンデルN:「さっきのBさんの例えで言うと、材料を均等に減らして1/10サイズにしたモデルハウスを見せているのではなく、お客さんの多数派にウケるようにデフォルメしているということだね。お客さんは正しさではなく好みで選ぶ。そして多数派とは平均層であると。
でも平均から外れた人の好みには合わなくなるよね。」
リア充C:「なんで野球の話なんかするの?と思うAさんみたいな人はテレビを消すかもしれないけど、少数派だから無視して構わない。むしろAさん好みの番組を作る方が、スポンサーに対する裏切りになる。
テレビの目的は、スポンサーの提供したCMを視聴者に見せること。そのためになるべく多くの視聴者の視線を釘付けにすること。その仕事を果たすことで対価を得る。ほとんどの人が観ないと分かっている番組を作るのは泥棒と一緒。ニュースもエンターテイメントなんだから。
エンターテイメントの語源は保つ、維持するということだって、何かで読んだ気がします。」
サンデルN:「そうだね、なるべく多くの人の視線を維持し続けることが、ニュースというかテレビの使命といえるね。
メディアを養ってくれているのは、視聴者ではなくスポンサー。
ただ、国という監視役がいるから、視聴率稼ぎのためにどこまでも好き勝手できるわけではない。
国が電波の使用を許しているのは、テレビの伝える知識が国民の教化に有用であり、臨時ニュースや避難通達を広域に伝えるのに「テレビを観続けている」ことが役に立つからだ、という話もしたね。
テレビが潰れないためにはスポンサーのお金が必要だから、視聴者受けするバカ番組を作ることもある程度は大目に見る。一方でスポンサー側も、自分たちのお金で低視聴率の教養番組を作ることを多少は認める。こういうもちつもたれつの関係にあるのではないか?という話もしたね。
といったところで、まとめはまだまだ終わりそうにないけど、例によって1時間半も経っているし、まとめの続きはまた明日にしよう。
それでいいですか?良ければ締めてくださいのりかなさん。」
あ、はい、ではまた…
でもまだ1/3も終わってない気がするけど、…まいっか何とかなるでしょ、
ではまた明日♪

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