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亜熱帯の本気

沖縄地方が梅雨入りして久しい。

「梅雨」といえば、毎日のように冷たい雨が降り続く、というイメージを持っている人にとって、沖縄のそれはまったく違うものに感じることだろう。

かく言う私も沖縄出身ではなく、小学生の頃なんかは、
「今日も登校しただけで、靴が濡れ雑巾のようだ」
「校庭には今日も、『コンディション不良で遊べません』の旗が立っているなあ」
そんな日々が連日続くというのが梅雨のイメージだった。


しかし、沖縄の梅雨はそれと少し違う。

晴れることもよくあるのだ。

もう少し詳しく言うと、
さっきまで晴れていたのに、その数分後には雨が降っている。
反対に、さっきまで雨がザーザー降っていたのに、いつの間にやらガンガン照りの強い日差しが出てくる、といった具合。

その日の天気は、洗濯、買い物、お出かけ、バイトなど、あらゆることに影響するのに・・・

この前、大雨が降った時だって、午前中の早い時間までは晴れていたじゃないか・・・

天気予報では雨となっているけど、今は、晴れてるよ・・・?

こんなことがしょっちゅうある。

そして、
「ああ、すぐに晴れるだろうから大丈夫だ」なんて油断していると、
滝のような、バケツをひっくり返したかのような、
それはそれはもの凄い大雨になって、亜熱帯の本気を見せてくる。

沖縄の人が、マイペースでのんびり屋さん、ちょっとしたことに一喜一憂しない性格なのは、変わりやすい天気のせいもあるかもしれない。

「変わりやすい」じゃあ、ちょっと表現がベタすぎるか。
「天気予報をもかわすくらいの、思春期のようにヤンチャな天気だ。

女心と秋の空、そして沖縄の梅雨。

亜熱帯の本気、いつまで続くのだろう。

それにしても、沖縄の天気、不機嫌すぎるよ・・・。

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