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大寒

急に寒くなるともっと寒い辛い思いをしている人たちをおもう。

執事養成学校のドキュメンタリーをみて
自分は執事という仕事がしたがったのかもと
おもった。18歳で日本ではじめてホテルが作った学校ヘ入学、2年間で座学と実践を基本にカリキュラムが組まれていた。2年はあっという間に過ぎて行くもので、青さゆえに
ギリギリの成績でやっと卒業ができたことは
今となっては幸せな時代でもあった。それでも若いときに得た経験というものは、己の人生の芯を形作っていたようで、後々それが分かるまではずいぶん時間がかかった。そして分かりだしたときには、止めようがないほど使命のように走り出していた。自分好みのスタンダードを作り上げようとまでしていたのである。その時期はちょうど過渡期で顧客サービスの質が飽和しだしたこともあって何とかしたかったが時代の変化には立ち向かえなかった。執事(バトラー)といえば富裕層御用達イメージだが常に黒子で人を支えることに魅力を感じている。影で支えるには雇われていたとしても対等であることを意識させてくれる仕事ではないだろうか。そして忠実になればなるほど無限の可能性が広がる。求められることがハイレベルだからというよりは
人間として謙りながらも相手を尊重していく姿勢のようなことに惹かれるのである。
なんでテーブルセッティングのお皿一枚に
こだわるのかが物語ってもいる。その1センチ、数ミリに神経を集中するなんて気にもかけられないことだからこそのやり甲斐。

気がつくといつもの妄想がはじまりだしていた。


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