面白い酔っ払いの話
コロナ禍もすっかり明け、最近は終電近くの駅に酔っ払いが帰って来て、飲食店勤務の俺からすれば微笑ましい状況が帰って来てくれて非常に嬉しい限りだ!
やっぱり健全な経済状況には「酔っ払い」は付き物で、かなり俺を楽しませてくれる。
そんな俺も酒癖が悪く、若い頃から散々酒を飲んでは人に迷惑をかけた口だが、俺が駅で見た面白い酔っ払い達の話しを1つ紹介します。
神保町で働いていた時の話しだが、
駅で電車を待ってたら隣のおじさんが、かなり酔ってて真っ直ぐ立ってられない状態からふらふらした勢いで突然体操を始めた…
「おいおい大丈夫かよ、そんな酔っ払って体操なんか始めて…」
と思ったと同時に、そのおじさんは「バチン!」と音を立てて前のめりに倒れたと思うと、両手両足を地面につけ、胴体が低い位置で浮いている状態で酔っ払い特有のピクピクした動きで腰をグラインドさせ始めた…
その様が、
「アクロバティックセックス教の教祖」に見えてきて、笑いが込み上げて来てつい「ププププッ」と笑っちゃってたら、教祖が「ムクッ!」と起き上がり俺を睨みつけて何か言っている…
イヤホンを外して聞いてみると、「酔っ払いのジジイは面白いですか?うぷ…」と…
はいっ!面白いですっ!
と答えると、「迷惑はかけないようにしてます…うぷ…」
もう電車が来るので気を付けてくださいよっ!
と笑いながら言うと、「ありがとうございます…うぷ…」
俺のサポートで無事俺と一緒の電車に乗りこんだ教祖だが、車内でもホームで繰り広げてた「アクロバティックセックス教踊り」を電車の床で繰り広げ始め「もういいや、好きな様にやらせてあげよう…」と思い、クスクス笑いながら市ヶ谷で降りた…
あんな面白い酔っ払いは最初で最後…
もっと凄い奴に出くわしたいものだが、難しいだろう、あの動きは忘れられない…
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