制服太郎の令和大爆進!完結編
第一章 日本ビデオ映画の世界2
さぁ日本ビデオ映画シリーズもそろそろ終盤になってきました。今回はスキャンドール。
ジゲンR500という下世話なつまらないパンチラスクープ系の雑誌付録DVDで激安で手に入ったので今回視聴します
ちなみにこのジゲンR500という雑誌はかなり日本ビデオ映画の作品を復刻し、付録に付けているため比較的安く手に入ります。これ裏技。しかも画質も同じなので問題無し!
ただ惜しい事に何故かダイハードエンジェルスは復刻されていない。残念!時間の都合か。
リスト
ジゲンR100
vol.1 ムラムラボディの女の娘
vol.2 女ランボー
vol.3 女教師濡れたピアノの下で
vol.4 スキャンドール
vol.5 ダウンタウンガールズ
vol.6 令嬢流されてvol.7 杏さゆり 他
vol.8 夏川純 他
vol.9 蒼井そら 他
vol.10 森山花奈 他
vol.11 八代みなせ 他 (最終号)
ジゲンR500
vol.1 女ランボー&スキャンドール
vol.2 令嬢流されて&ダンディとわたし
にしても600円でこんなのが出ていた平和な時代が懐かしや。
ただ女ランボーは既に持っているので今回はパス。
真帆と礼美と夏美はルームメイト。ある日恋人紹介システム(今でいうマッチングアプリ) で紹介された謎の男に夏美が殺されてしまう。仇を討つために二人は立ち上がった!という単調な話。
日本ビデオ映画の最終作。なんか微妙なエロとマンネリ気味な展開に飽きてしまいました。
日本ビデオ映画の作品ってなんて事ない単調な話を引き伸ばすのがうまいんですよね。
いやー凡庸な作品だった…
あと音声のミキシングを多少ミスしたのか異様に小さかった…
第二章 喜劇映画の世界
今回は「喜劇男は愛嬌」を見ていきましょう。渥美清の男はつらいよ以外の松竹映画はあまり見ていないのでこれを機に見ていこうと。
山田洋次の渥美清映画は偽善である。
森崎東の描く喜劇は素晴らしい。人間の悪と善を見事に書き上げて人間の汚さを笑いと涙に変えている。だから男はつらいよ3作目は評価が高いのだ。寅さんはヤクザであり、世間においては鼻つまみ者なのだ。善人のお助けおじさんでは本来は無いのだ。
ありがたいねぇ。こういう観客をお色気でハナから引き込むのが森崎喜劇。いい湯だな全員集合もそうだった。ストーリーは五郎(渥美清)が春子(倍賞美津子)に幼い頃に万引きを教え罪の無い春子を少年院に入れてしまった。
若いねえ。そんな中、春子が出所。それと同時にマグロ漁船に乗っていた五郎が帰って来る!
この展開は完全に男はつらいよの寅次郎が帰って来るパターンと同じだが全く歓迎されないのが森崎流。フーテンのような男など歓迎されないのが現実なのだ。山田洋次の万人受けする綺麗な寅さん像などとは違う。これこそが本当の寅さん像なのだ。
春歌を騒いで歌って周りに迷惑かける反グレの五郎こそが真のフーテンなのだ。
酔って騒いだ五郎がいきなり家に突っ込む。悪魔である。しかも五郎は呑気。本当にコイツ人間なのか?森崎喜劇の狂気である。
責任を感じた五郎は春子を玉の輿に乗せるべく動き出す!更には長屋を立ち退けと大家に言われ大騒動!!
佐山俊二はやはりご近所さんがよく似合う。
男はつらいよに山田洋次は佐山俊二を備後屋としてレギュラー出演させなかった罪は深い。
渥美清と宍戸錠の絡みは激レア。
70年代の怒涛のアングラ社会と泥臭さと人間の汚さを見事に最初から最後まで徹底して描ききった森崎東は素晴らしい。松竹喜劇もここまで徹底的に泥臭いと芸術である。前田陽一の中途半端なただ汚いだけの泥臭さ喜劇とは違う。
しかし男はつらいよがこの森崎テイストで続いたら3作程度で終わっていたんだろうなぁ。
第三章 ビデオ資料室2
今回は83年3月のビデオ情報。
この時はまだ東映芸能ビデオでした。
かつてはダイジェスト版のみしか出ていなかった五月みどりのかまきり夫人もこの時ようやく全長編が発売。
松竹業務用ビデオが新譜なのも驚き。この時まだ出ていたんですね。九八とゲイブルが新発売とは!
あれ81年辺りに出たと思っていましたが違うんですね。
これは珍しい!港雄一の時代劇ポルノ。
東映、日活に対抗して大映ポルノもこの時期やっていましたがいまいちパッとしませんでしたね。
既にポルノ専門のビデオ会社もこの時期かなりありましたしね。