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「NHK短歌」2月号がなかなか面白い


「NHK短歌」2025年2月号

おそらく、この写真を見て、これから私が語る内容に期待する人は、正直なところあまりいないでしょう。
 
しかし、もしこの雑誌を実際に読んだら、抱腹絶倒間違いなしです。大きめの書店にひっそりと陳列されているであろう「NHK短歌」2025年2月号が、とっても面白いのです。

昨年12月のある日曜日の朝、目が覚めた私はテレビを見ることにしました。
 
選んだ番組は、Eテレの「NHK短歌」。国語教師である私は、日曜朝の短歌や俳句の番組をときどき見ることがあるのです。
 
この日のお題は、古来数多の名歌の主題となってきた「恋」でした。司会のヒコロヒーさんや選者の俵万智さんらが、恋についてああだこうだと語り合っていました。番組内では、視聴者の入選歌が紹介され、それらの歌や番組内で紹介されなかった佳作の歌は2月号に掲載されるということが告知されました。
 
そして、年が明け、ようやく2月号が発売されました。購入した私が入選歌や佳作歌に目を通していくと……面白い。面白すぎる。予想以上の優秀作品がズラリと並んでおります。
 
まだ発売中のため、ここで実際の作品を紹介することは控えますが、やっぱり人間は色恋沙汰になると面白いことを言っちゃうもんですね。学生さんの不気味な気持ち、デートで言いたいセリフの練習風景、電話でいちゃつくカップル、授業中のおバカな妄想……庶民の率直な思いが上手に表現された短歌が数十首も載っていて、面白すぎます。
 
こういう分かりやすくて面白い歌を通して、一人でも多くの人が和歌や短歌に興味をもってくれるとうれしいです。

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