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2025/02/06 小さな成長の見つけ方 〜できたことよりも大切なこと〜
2025/02/06
空気も軽くいい天気!風が冷たいけれど心地良い。
いつもよりゆっくりと起きてきた家族に「おはよう!」と明るく声をかける。
…が、私の声を聞いてもいつもの笑顔が見られない。そわそわと落ち着かないのは次女だ。
昨日の夜からずっと「ドキドキする」と連呼している。
今日は保育参観の日!
柔らかな日差しが差し込む保育園のホール。
小さなステージ上には装飾と劇の舞台セット。子どもたちが一生懸命に考えて、工夫をして作ったことがわかる。それだけで胸熱である。
オリジナル衣装を身に纏った子どもたちの表情は、いつもより少し緊張気味。何ヶ月も前から考えて練習してきたんだもの、当たり前。
今日は特別な日、保育参観日です。
子どもたちにとっては一大イベント!
「3匹のがらがらどん」の劇が始まり、出番を待つ娘の手がソワソワと動いている。表情も硬く八の字眉がさらに下がって見えた。
でも、その緊張した表情の中に、「頑張りたい」という強い意志が視線でわかる。普段の練習では自信に満ちていた動きも、本番では少しぎこちなく小さい。
でも、だからこそ愛おしい。
先生のピアノに合わせて、子どもたちが一生懸命に演じ、歌い、演奏する。その可愛らしさと、ひたむきさに、見ているこちらまでじんわりと温かい気持ちになり、会場の一体感が生まれる。
劇が終わっても、次女は相変わらず少し…いや、かなり緊張しているのが伝わってくる。普段なら笑顔いっぱいでノリノリで歌うのに、かなり固くなっている。
声も出ていないなと思った。けれど、周りが歌詞に迷って声量が落ちると、彼女がしっかりと歌っているのがわかった。
「発表」となると途端に身体が硬くなるという経験。よく知っているから「大丈夫!できてるよ!頑張れ!」と心の中で叫び続けていた。
「成長したこと」は、どこにある?
参観後は、今年度最後の保護者会。
園長先生と担任の先生のお話のあと、「我が子の成長したこと」を保護者がひとりずつ発表する時間があった。
「今日、みんなと合わせてできただけで大成長!」
「普段の様子を聞いていると、もっとできると思っていた…」
それぞれの親が語る言葉は、見方の違いがあってとても面白い。
そんな中、「我が子の成長したことが見つけられない」とおっしゃっていた方がいた。数日前から考えていたけれど、一つも見つからなかったと。
「成長が見つけられない」って、本当?
私は驚いてしまった。だって、子どもたちは確実に毎日何かしら成長しているもの。でも、もしかしたら「成長」という言葉に対する捉え方が違うのかもしれない。
嫌いなものが食べられた!とか。
ひらがなが書けるようになった!とか。
目に見えて「できるようになったこと」だけが成長なのかな…
たしかに、そういう変化は分かりやすい。けれど、成長って本当はもっと小さな変化の積み重ねだと思う。
昨日は途中でやめていたことを、今日は最後までやろうとしていた「意気込み」とか。
いつもは恥ずかしがっていたのに、今日はちょっとだけ手を挙げてみた「勇気」とか。
泣きたくなる場面で、少しだけ我慢してみた「強さ」みたいな。
そんな、小さな目には見えない「昨日との違い」も、立派な成長。意識していないと、気がついたら出来ていたり、気づかないところで頑張れるようになっていたり、当たり前のように見落としてしまうものなのかもしれない。
「昨日と変わらない」と思える日も、実は少しずつ積み重なっている。気づかないところで。
私も順番がまわってきて、娘について話した。
人前で話すのは大人でも緊張する。
「普段はしっかり者で、張り切って取り組むのですが、本番には強くないタイプなんです。今日も緊張していましたね。
でも、彼女がこのクラスをまとめたい! みんなで頑張りたい! と、“自分が引っ張っていくんだ” と思って取り組んでいたことを知っていたので、その気持ちを持てたことが成長だと感じています」
本番での出来よりも、それまでの頑張り。
次女が、クラスのみんなを引っ張りたいと思ったこと。それが何より大きな成長だったと、私は思っている。
大人でも自分が先頭を切って働きかけてまとめることってすごく難しいことだもの。彼女が彼女自身にかけていたプレッシャーはきっと想像以上。
「食べたいもの」をリクエスト
参観後は、次女のリクエストでお寿司屋さんへ。
なかなかない3人でも特別な日のお昼時間を楽しみました。
その後、週末にあるチアダンスの発表会用のメイク用品を少し購入。「他のチームみたいに、目元をキラキラさせたい!」という娘たちの新しい挑戦心に、また一つ成長を感じる瞬間。このキラキラが彼女たちの後押しになるのなら望むところだ!
夜は次女のリクエストで餃子。
家族それぞれの「食べたい!」に応える献立作りも、きっと今だけの日常の幸せのひとつだと思えば苦にしなくて済む。
「パパには麻婆茄子も作るね」と言うと、夫は満面の笑み。声に出さないリクエストにも応えられると、なんとなく達成感を味わえる。
いつもと違う空気で…
明日は、夫が有給を取っている。そのせいか、子どもたちもなんだかふわふわしている。
平日だけど、週末が少し混ざったような不思議な空気感。なんか今日、的を得ない感じがすると思ったのは私だけではなさそうだ。
でも、こんな風に、少しだけ特別な平日がいいのかもしれない。日常の中の小さな変化が、きっと後々「楽しかったね」と思い出されるのだから。
完璧じゃない、でも愛おしい。そんな日常の一コマを、大切にしていきたいと思います。
今日もまた、家族とともに過ごす「かけがえのない一日」だった。
あなたには昨日と比べて、ちょっと変わったことありませんでしたか?
それこそがきっと「成長」なのかもしれませんね。
こんな人が綴っています↓
今日も読んでくださってありがとうございす。
小さな気づきを大切にしながら、これからも綴っていきます。では、また!
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