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日本の子供の幸福度

最近のメディアの不祥事で目にする事が多くなった
広告機構のコマーシャルによると、日本の子供の幸福度は37位。
先進国の中でとても低いのだとか。

2月頭の中学受験シーズンを前に親を困惑させると話題になりました。

昔も今も子どもは勉強はイヤというものです。
私の教室でも、
「なんで勉強しなきゃなんないの?」
という質問はよくされます。

それは、子供たちが勉強をインプットばかりだと感じているから。

では、インプットする科目とアウトプットする科目に分けてみます。

国語は文字や言葉を覚える。
算数は数字と計算の仕方を覚える
英語は文字と言葉と響きを覚える。
(言葉はその意味も含めます)

以上がインプットする科目。
これは、繰り返して身につけるしかありません。

理科、現象と仕組みを知る。
社会、歴史と世の中の成り立ちを知る。
この2つの強化は中間の科目。
詳しくは後にしておきます。

音楽、音や歌を奏でる。
体育、運動で体の協調をつかむ。
図工、絵や立体物をつくる。
これらがアウトプットの科目。

一見、無関係のようですがインプットした知識を
活かさなくてはできない事ばかりです。

音楽の楽譜の拍子と音符は分数で考えなくてはなりませんし、
歌はその歌詞とメロディに感情を乗せるために語彙が欠かせません。

図工では、混色するのには対比を考える必要があり、
材料や出来上がりにはサイズがあります。
想像したり、表現するにはやはり語彙が必要です。

体育でも、速さ、長さ(距離)、高さ、回数など数字だらけ、
チームプレーには合図の言葉があり、作戦には論理も必要です。
体を使いこなすにはテコの原理や振子の原理が便利です。

上に述べたのはほんの一部。
インプットした事を役立てる絶好の機会ですね。
そしてアウトプットの科目は、出来ると喜びに変わりやすいものばかり。

この「できる」をインプットのおかげ(ベネフィット=利益)だと
感じさせると、
「やればできる」→「できると楽しい」→「もっとやる!」
のスパイラルを作ってくれるのです。

そして、あの2科目はというと、
社会は、人が気候と地形の影響を受けたり、利用したりした積み重ねを知り、未来を考える科目(かなりエモーショナルな科目ですね)。
理科は、現象と仕組みを知り、それを活用する方法を考える科目。

と、複合的でどちらも未来を考えることが共通していますね。

最終的に学習はインプットの科目、アウトプットの科目、全部を使って
理科と社会を理解するのが目的なのではないかと思っています。

子供たちは、学校で習う事を一緒方(いっしょくた)に
「勉強」=インプットだと思いがちです。
さらに、塾通いが加わると、インプットだらけになってしまいます。

そして「勉強するのは将来のため」とボンヤリとした遠いアウトプットを指し示されたらやる気にもなりませんし、幸福なんて感じる訳がありません。

ある意味で学校の科目は、
インプットとアウトプットがバランスがとれています。
だからこそ学校以外の場面でもアウトプットを意識的に取り入れる事が、
日本の子供たちの幸福度上昇スパイラルを招いてくれるのではないでしょうか。

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